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ブラサカ日本代表がアルゼンチン代表の世界的ストライカー、マキシの1点に泣き、初勝利ならず

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【復興ありがとうホストタウン・ドリームマッチ】(4日、福島・Jヴィレッジ)
日本代表 0-1(前半0-0)アルゼンチン代表

 東日本大震災で大きな被害を受けた福島J・ヴィレッジで「復興ありがとうホストタウン・ドリームマッチ」としてブラインドサッカールゼンチン代表を招いて、日本代表戦が行われた。

 東日本大震災のときにアルゼンチンはサッカーの世界的プレーヤー、メッシが被災した福島県内の子供たちにユニフォームを配るなどの交流があり、当時支えてもらった感謝の気持ちもこめて今回、ブラサカのアルゼンチン代表を招待。日本代表戦のほか、子供たちとの交流会も開催された。

 日本代表は10月のアジア選手権で左ひざを負傷したストライカーの黒田智成や、ブラジルで武者修行中の佐々木ロベルト泉が不在。アジア選手権で活躍した佐々木康裕がトップの位置に入り、いい守備からいい攻撃につなげるため、今までトップを張ることが多かった川村怜と地元・福島県出身の加藤健人が2列目で先発。最終ラインに田中章仁が入った。

 前半は3月のワールドグランプリで得点王とMVPに輝いたマキシことマキシミリアーノ・エスピニージョにボールを持たれても、川村らがうまくスペースを消し、自由に動かさず。シュートを浴びても守護神・佐藤大介が再三。好セーブを見せ、前半は0-0で折り返した。

 試合が動いたのは後半8分。前半18分からベンチに上がっていたマキシがピッチに戻り、そのわずか1分後のことだった。同9分、マキシに突破を許し、一瞬、中央のスペースが開いたところを逃さず、シュート。GK佐藤は股下を抜かれ、手痛い先制ゴールを許した。

 この日2列目に入った川村はトップに入るときより前方にスペースがある状態でボールをもらえるため、ドルブルで仕掛けるシーンは多く、意図的に遠目からシュートを放ったが、得点はできず。アルゼンチンからの歴史的初勝利はまたもお預けとなった。

得点者
[アルゼンチン代表]
マキシミリアーノ・エスピニージョ(後半11分)


≪先発選手≫
[日本代表](前後半同じ)
GK1佐藤大介
FP10川村怜
FP7田中章仁
FP6加藤健人
FP8佐々木康裕
ガイド 中川英治
監督高田敏志

[アルゼンチン代表]
前半
GK1ダリオ・レンシナ
FP2アンヘル・ヘルド
FP3フェデリコ・アッカーディ
FP5ナウエル・エレディア
FP15マキシミリアーノ・エスピニージョ

後半
GK1ダリオ・レンシナ
FP2アンヘル・ヘルド
FP3フェデリコ・アッカーディ
FP5ナウエル・エレディア
FP10イグナシオ・オビエド
ガイド ヘルマン・マルケス
監督マルティン・デモンテ
【注】番号は背番号

【アルゼンチン代表と過去対戦成績】
①2007.8.3 ●0-2(ブラジル・サンパウロ)第3回IBSA視覚障害者スポーツ世界大会
②2010.8.21●0-1(イングランド・ヘレフォード) 第5回世界選手権
③2014.9.4 ●0-1(フランス・パリ)4カ国対抗国際親善大会
④2018.8.18△0-0(アルゼンチン・ブエノスアイレス)国際親善試合
⑤2018.11.4●1-3(東京・町田)国際親善試合
⑥2019.11.4●0-1(福島・Jヴィレッジ)

(取材・文 林健太郎)

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