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STVV、アジア人選手2人を巡る監督との対立を否定…クラブは信頼関係を強調

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MFイ・スンウ

 日本代表GKシュミット・ダニエルやFW鈴木優磨、MF伊藤達哉らが所属するシントトロイデン(STVV)は5日、マーク・ブライス監督の解任の可能性を伝える地元メディアの報道に反応し、クラブの公式ウェブサイトに反論の声明が掲載された。

 ベルギーの『Het Nieuwsblad』は先日、日本企業DMM.com社傘下にあるクラブのフロントはブライス監督の解任に動き出す可能性について報道。内部での関係が悪化している要因の一つとして、夏に獲得した韓国代表MFイ・スンウやベトナム代表MFのグエン・コン・フオンを同監督が評価しておらずトップチームのメンバーに含めていない現状への上層部の不満が挙げられていた。

 それを受けたSTVVだが、公式ウェブサイトを通じて反応。「クラブとスタッフとの間には問題が存在したことはありません。クラブ、監督、選手たちの全員はお互いリスペクトしています。報道では私たちの選手何名かの名前が挙げられていましたが、クラブはその全員を信じています」と強調している。

 また、『Het Laatste Nieuws』が紹介したコメントによると、STVVのチェアマン、ダビド・メーケルス氏も「日本人のアシスタントやビデオアナリストがいるが、だからといってブライスを解任するプランはない。ベルギー人監督の選択は熟考した上での選択だった。なので(監督の去就に関しては)議論の余地はない」と報道に反論。「フオンやイ・スンウがプレーしていない状況とはまったく関係ない話だ」とも続け、アジア人選手2人の状況は監督に対する評価を左右しないという。

 一方で、電話取材を受けたブライス監督本人だが、解任報道について問われると「何を言えばいい?もちろんコメントはしない。日本人たちが決めることだ。私がすべてに関して自分が思うようにして決めていたとしても、最終的にはコントロールすることができない」と自身の去就に関する決定権はないと話している。

 イ・スンウやフオンのほか、夏の移籍市場では13人の新選手を獲得したSTVV。その多くはブライス監督が希望していた補強ではなかったとの報道が今回の解任報道に発展したと見られる。今後チームが調子を落とすたびに進退問題が持ち上がることになるのだろうか。
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