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山村ヘッドに長谷川も!! 川崎Fが3連覇の可能性残す白星、敗れた鹿島は一気に3位転落

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先制弾を決めたDF山村和也を祝福するFW小林悠

[11.9 J1第31節 鹿島0-2川崎F カシマ]

 J1リーグは9日、第31節を各地で行い、首位を走っていた鹿島アントラーズが4位の川崎フロンターレに0-2で敗れた。鹿島が多くの決定機をつくる時間帯もあったが、川崎Fはセットプレーとカウンターで2得点。鹿島は首位から陥落したのに対し、川崎Fはリーグ3連覇にわずかな望みをつないだ。

 ホームの鹿島は1日の前節・浦和戦(○1-0)から先発2人を変更。浦和戦で決勝点を挙げたFWセルジーニョが先発に復帰し、DF内田篤人が右サイドバックに入った。対する川崎Fは5日に前倒しで行われた第32節・浦和戦から3人を入れ替え、MF阿部浩之、MF大島僚太、FW小林悠が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 負ければ3連覇の可能性が潰える川崎Fが序盤の主導権を握った。MF田中碧、MF大島僚太のダブルボランチが前後関係になってボールを動かし、左サイドの阿部にMF家長昭博も絡む形で攻撃を展開。しかし、鹿島もしっかりと川崎Fの布陣に合わせて対応し、危険なシーンは作られない。

 すると徐々に鹿島が押し込むシーンが増え、前半37分にはDF谷口彰悟と大島の連携ミスを突いたFW伊藤翔が左足で狙ったが、わずかに枠外。さらに44分、セットプレーの流れからMFレオ・シルバがクロスを上げ、DF山村和也のクリアが右ポストを叩いたが、GK新井章太がキャッチして前半を0-0で終えた。

 後半最初のビッグチャンスも鹿島。6分、MF白崎凌兵のスルーパスにFW土居聖真が抜け出し、華麗なターンで谷口をかわしてセルジーニョにパスするも、GKの逆を突いたシュートはDF車屋紳太郎にブロックされた。また11分、右サイドを駆け上がったレオ・シルバのクロスに永木が反応するも、シュートは大きく枠を越えた。

 先に動いたのは川崎Fベンチ。後半11分、MF脇坂泰斗に代わってMF長谷川竜也を入れた。それでも攻勢を続ける鹿島は何度も新井を追い込むパスやクロスを供給する。ところが17分、川崎Fは右サイドで獲得したFKを家長がゴール前に蹴り出すと、フリーで反応した山村が高い打点のヘッドで決め、先制に成功した。

 勢いを強める川崎Fは後半20分、車屋の折り返しに家長がフリーで合わせたが、左足シュートは大きく枠外。鹿島は25分、伊藤に代わってFW上田綺世を投入した。すると26分、川崎FはDF守田英正のサイドチェンジに反応したFW小林悠のシュートは左ポストに当たったが、跳ね返りに飛び込んだ長谷川が決め、リードを2点に広げた。

 その後は鹿島が決定機を迎える場面もあったが最後まで決めることができず、試合は2-0のままタイムアップ。2試合を残す川崎Fは勝ち点57とし、首位と5ポイント差でリーグ3連覇の可能性を死守した。一方、首位を走っていた鹿島は2位のFC東京、3位の横浜FMが揃って勝利したため、一気に3位へ転落した。

(取材・文 竹内達也)●[J1]第31節2日目 スコア速報

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