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[MOM3041]國學院久我山FW戸坂隼人(3年)_「プロに行ける可能性がある」右の翼が躍動!好機量産で勝利の立役者に

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FW戸坂隼人(3年)が攻撃をけん引

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 選手権予選準決勝 國學院久我山1-0成立学園 味フィ西]

 仕掛けて良し、抜け出して良し。相手の最終ラインを手玉に取るようなアタックで、好機を量産した。國學院久我山高は、10番のFW戸坂隼人(3年)が攻撃をけん引した。

 今季は3トップの中央に陣取るFW山本航生(3年)の得点力が光っているが、戸坂のチャンスメーク力は、見逃せない。成立学園高を破った準決勝でも、戸坂の仕掛けは目を引いた。

 前半5分にワンツーで右サイドを崩して好機を演出。「あの場面は(パス交換をした大窟)陽平と近くでプレーしようと話していたから。あまり(右DFの山本)献を攻撃参加させると、相手の10番(磐田に加入内定の吉長真優)のところのカウンターも怖い。できるだけ、2人で崩せるところは2人で崩そう、ワンツーで裏へ行こうと狙っていた」という突破でチームに勢いを与えた。

 チャンスを多く作りながら、なかなか点が入らない試合展開だったが、焦りはなかったという。むしろ、初めて立った西が丘サッカー場のピッチの雰囲気を楽しんでいたという。タッチラインのすぐそばにスタンドがあり、両チームに送られる声援が大きな音で聞こえてくる。

 その感触を思い出すと、笑みがこぼれ、戸坂は「自分のところで、どれだけ起点を作れるかと考えていた。ちょっと、この舞台を個人的には楽しめた。ほかとは、全然違う。昨日もすごく緊張してしまった。でも、いろいろな仕掛けができたと思います」と笑った。

 自身が迎えたシュートチャンスは、前半32分にあった。アンカーの福井が右に展開したボールを、最初はインサイドハーフのMF大窟陽平(2年)が受けようとしたが、ボールは右サイドまで流れて戸坂の足下に届いた。得意のドリブルで中央へ切り込んで左足でシュート。相手GKが弾いたところに味方が詰めてオフサイドになったが、得点を予感させるシーンを作り出した。

 それでも、戸坂は「前半は、少し緊張してプレーが硬かった。自分のファーストチャンスが、中に入っていって左足のシュートだったんですけど、ボールを置く位置が詰まったし、天然芝のグラウンドなので(インサイドで蹴って)ダフったシュートは滑らない。思い切ってファーに強いボールを打てば、もっと良い動きができたはず」と前半の出来には満足しておらず、反省点を挙げて改善のイメージを膨らませていた。

 しかし、勝利の立役者は、間違いなく戸坂だった。前半36分には、味方が得たPKを決めて先制。「ちょっと緊張したけど、決められて良かった」と苦笑いで振り返ったが、貴重な得点を挙げた。後半も始まってすぐに右サイドをドリブルで切り裂き、鋭角から鋭いシュートを飛ばすなど、その後も試合終了間際にお役御免でベンチに退くまで、攻撃をけん引した。

 清水恭孝監督も「大学を経由すると思いますけど、プロに行ける可能性がある選手。ゲームの中で揉まれるタイプ。周りがもっと上手くなれば、勝手に上手くなる。上に行くメンタルがあるかどうか。それがあれば、上を目指せる選手」と高く評価する攻撃の要だ。

 全国切符を勝ち取るまであと1勝。戸坂は「自分の代で10番を付けさせてもらっている。決勝でも得点に絡んで勝利に貢献したい」と覚悟を示した。決勝の舞台でも見逃せない選手だ。

(取材・文 平野貴也)
●【特設】高校選手権2019

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