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「『見たか』という感じです」。富士市立MF望月が“シュート下手”のレッテル剥がす決勝点!

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富士市立高MF望月太陽は決勝点を決めた

[11.9 選手権静岡県予選準決勝 富士市立高 1-0 常葉大橘高 エコパ]

 “黒子役”のMFが主役級の活躍だ。富士市立高は0-0の前半39分、FW進藤克樹(3年)の右クロスをMF望月太陽(3年)が頭で合わせて先制点。杉山秀幸監督もチームメートも「決める選手じゃ……」という望月のゴールが決勝点となった。

 望月は「最高ですね。シュート下手で『いつもオマエが打つな、打つな』と言われるんですけれども、『見たか』という感じです」と会心の笑み。チームの課題として最後の局面の人数が足りないと感じていたという望月は、そこにパワーをかけるために中盤の底の位置からゴールエリアへ走り込み、千金弾を決めた。

 アシストした進藤も「なかなか決める選手じゃない。大舞台で『さすがだな』と思っています」と讃えた一撃。望月は献身的にセカンドボールを回収することや、落ち着いてドリブル、パスをすることでチームににリズムをもたらす“黒子役”のような存在だ。この日は決勝点に加えて、特長とする部分でもチームにプラスアルファをもたらし、勝利に貢献した。

 2,903人の観衆が集まったエコパでのプレーについて、「全校も応援に来てくれて、デカいピッチの中でみんなの注目を浴びる中でプレーできたのは最高でした」と語ったMFは、決勝へ向けて「ヘディングだけじゃなくて、ミドルもズバッと決めたい」。この日、会心のゴールを決めた望月が決勝でも自分の役割を全うしながら、虎視眈々とゴールを狙う。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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