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[MOM3044]静岡学園MF松村優太(3年)_ “裏街道”に3人抜き。鹿島内定MFが圧巻の動き見せ、2発!

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静岡学園高MF松村優太は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 選手権静岡県予選準決勝 静岡学園高 2-0 浜松開誠館高 エコパ]

 凄みのあるプレーを連発し、2ゴールを叩き出した。鹿島内定の静岡学園高MF松村優太(3年)は前半7分、右中間からDFを振り切る形で左前方へドリブル。慌ててカバーに入ったDFをアウトサイドのタッチでかわすと、一気にゴールへ突進する。

 飛び出したGKに一度は阻まれて転倒したものの、こぼれ球はゴールへの執念に引き寄せられるような形で彼の下へ。反応した背番号10が右足でゴールへ押し込んだ。「最後の一人をアウトサイドでかわした時は、『また抜けるんじゃないか』と思ったところで抜けていったので、タッチの判断は良かったと思います」。ドリブルの切れ味は超高校級。その後もドリブルでDFを振り切ってシュートに持ち込んでいた松村は、後半2分にも自ら獲得したPKを決めて2-0とする。

 止まらない松村は後半4分、右コーナー付近でDF3人に囲まれかけながらも振り切って決定的なクロス。12分には“裏街道”を交えた突破で再びDF3人を抜き去った。本人は3得点するだけのチャンスがありながら活かせなかったことを反省していたが、警戒を上回る動き。常勝軍団・鹿島に内定している実力を見せつけた

 表現したのは、決勝で敗れたインターハイ予選後にこだわってきた部分でもある。テクニシャン揃う静岡学園の中でも誰より厳しいマークを受ける存在。それを上回り、ゴールを決める、アシストする選手にならなければ上のステージでも活躍できないと考えて努力してきた。

「総体のあとから一番意識してきたのはそこで、マークに来るのは総体の時からそうでしたし、Jの内定発表のあとなんかはさらに来ることを予想していたので、動き出しの部分だったり、ドリブルのコース取りだったりは総体終わってから意識してやろうとしています」

 動き出しの質に加えてドリブルコースの質、ボールタッチの角度、細かさ…。50m走5秒8の快足を持つ高速アタッカーは悔しい経験を力に変えている。そして、この日は川口修監督から求められている決める部分で結果を残した。

「監督からは、いつもドリブルは良いけれど、最後の精度だったりの部分で『プレーヤーの価値は何倍にもなる』と言われていたので、ずっと練習してきたことで出てきたことが良かった」と松村。川口監督も「プロで勝負するためにはきょうみたいなプレーをしなければ生き残れないと思っている。突破まではするけれども息切れして点が獲れないというところがあった。今日良かったのはそこで行き切って点を取っていること」と評価していた。

 昨年、U-17日本代表に初選出され、今年はU-18日本代表も経験。だが、選手権のピッチには未だ立ったことがない。試合後に県高校選抜で指導を受けた浜松開誠館高・青嶋文明監督(元清水FW)からも「頑張りすぎだ」と讃えられたという松村は、決勝でも対戦相手のマークを上回るプレーで静学を5年ぶりの全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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