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広島皆実が前回ベスト4の瀬戸内を撃破!出場権を奪還し“全国で勝てない”払拭へ:広島

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広島皆実が出場権奪還

[11.10 選手権予選決勝 広島皆実3-0瀬戸内 広島広]

 第98回全国高校サッカー選手権広島県予選決勝が10日に行われ、広島皆実高瀬戸内高を3-0で下し、2年ぶり15回目の出場を決めた。

 4年連続で同じ顔合わせとなった決勝は、昨年度に敗れた広島皆実が雪辱の勝利。初出場を果たした昨年度に続く2年連続出場を狙った瀬戸内に会心の勝利を収め、出場権を奪還した。

 立ち上がりからテンポ良くパスをつないで攻め込んでいた広島皆実は、序盤に早くも均衡を破る。前半12分(40分ハーフ)、敵陣左サイドでのパス交換で瀬戸内を揺さぶると、主将のMF吉原翔大(3年)がエリア内でタイミング良くスルーパス。これに反応したFW岡本拓海(3年)が、左足でうまくコースを突くシュートを放ち、右のサイドネットを揺らした。

 瀬戸内は試合開始からGK井上大也(3年)がエリア外まで出てポゼッションに参加し、チームの狙いである最終ラインからの組み立てを試みていた。だが、的確な位置取りと球際での強さを見せる広島皆実の守備網に追い込まれ、たびたびボールをロストする展開が続いた。

 主導権を握り続ける広島皆実は前半36分、さらに流れを引き寄せる追加点を奪う。ハーフウェーライン付近でボールを奪った岡本がドリブルで進み、左サイドを抜け出したMF牛原克(3年)にパス。牛原がGKとの1対1を冷静に沈め、良い時間帯にリードを広げて前半を終えた。

 前半はシュート1本に抑え込まれた瀬戸内は後半、DF篤快青(3年)やFW中川歩夢(3年)が積極的にシュートを放つものの、広島皆実の守備の集中力は途切れない。ボール支配率が高まった瀬戸内に対し、広島皆実はカウンターで何度かチャンスを作ったが、こちらも決めることができないまま時間が過ぎた。

 だが、後半アディショナルタイム3分、広島皆実は岡本がゴールに迫り、これは瀬戸内の守備陣が懸命にブロックしたが、こぼれ球を交代出場のFW久保太輔(3年)が蹴り込み、ダメ押しの3点目。結局そのまま3-0で広島皆実が勝利を収めた。

 全国ベスト4を達成した昨年度に続く連続出場を目指した瀬戸内の田中健二郎監督は、「まったく思い通りにならなかった」と振り返った。昨年度は全国総体に出場した夏以降にポゼッション重視のスタイルへの転換を図り、発展途上の中で選手権初出場をつかんだ。だが、今年度は進化の過程で全国総体、選手権とも出場はならず。田中監督は試合後、「3年生に『1、2年生に残すものを残していけ』と伝えた」と言い、まだ残留が決まっていないプリンスリーグ中国の残り3試合から、来年度への戦いをスタートさせる。

 広島皆実は、連続出場が5年で途切れた昨年度の悔しさを晴らす勝利。最近10年間で8回目の出場となり、選手権での強さを見せつけた。だが全国では近年、勝利から遠ざかっており、選手権での勝利は13年度が最後。14年度から17年度までは4年連続で初戦敗退を喫しており(PK戦負けを含む)、今年度は全国総体も、1回戦で阪南大高(大阪)に0-1で敗れている。

 全国での勝利に向けて、仲元洋平監督は「ミスをなくし、ほど良い緊張感で伸び伸びプレーさせて、全国でも真っ向勝負したい」とコメント。吉原は「皆実は全国で勝てないという印象があるかもしれないけど、自分たちがレッテルを剥がし、全国でも戦えるところを見せたい」と意気込んでいた。

(取材・文 石倉利英)
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