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[デフフットサルW杯]日本は悪夢の敗戦 ポーランドに終了間際に決勝ゴールを奪われ、手痛い黒星

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松本弘はこの日も2ゴールをあげ、2試合で3ゴールの活躍(提供:日本ろう者サッカー協会)

【デフフットサルワールドカップ2019】(スイス・ヴィンタートゥール)
デフフットサル男子日本代表4-5(前半3-4)ポーランド代表

 デフフットサルのワールドカップ(W杯)が10日、予選リーグ第2戦が行われ、日本代表はポーランド代表に4-5で逆転負けを喫した。

 前日、日本代表はブラジルに勝ち、ポーランドはロシアに敗れて迎えた第2戦。日本は前半から押し込まれ、シュートを打たれる場面もあったが、GK折橋正紀の鋭い反応ではじき返し、無失点に抑えていた。逆に日本は攻めに転じてからゴールに結びつけるまでの精度はよく、前半は吉野勇樹、設楽武秀のゴールで2-0とリード。その後、ポーランドに2点を返されて同点にされたが、松本弘のゴールで再び勝ち越した。

 このまま波に乗れるかと思ったが、ポーランドに同点ゴール、逆転ゴールを許した。4点目は、左サイドの中盤の位置からポーランドの選手が強引に打ってきたシュートに、GK折橋の反応が一瞬、遅れて、この試合初めてリードを許した。

 後半は中央突破できる場面でパスを選択して、結果的に通らなかったり、相手が誰もプレッシャーに来ていない状況でトラップミスをしてサイドラインに出してしまうなど、「追いつかなければ」という焦りがプレーの判断やスキルに現れた。しかし後半残り5分を切り、松本がこの日2点目となるゴールで4-4の同点に追いついた。

 最後に悪夢が待っていた。試合終了のブザーが鳴り終わるギリギリのタイミングでポーランドに決勝ゴールを決められた。日本は試合後、「ブザーが鳴り終わった後ではないか」と審判団に抗議したが、判定は覆らず。手痛い黒星となってしまった。

 明日11日に挑むロシア代表は、前回のW杯でベスト4に入っている強豪。この日、日本が敗れたポーランドには5-2で下している。世界一を目指す日本にとって最初の正念場が訪れた。

得点者
[日本代表]
(前半)
吉野勇樹
松本弘
設楽武秀

(後半)
松本弘

先発メンバー
[日本代表]
GK12折橋正紀
FP9鎌塚剛史
FP3設楽武秀
FP7東海林直広
FP10松本弘
監督川元剛

【男子日本代表スケジュール】
≪予選≫
11月09日〇5-2ブラジル
11月10日●4-5ポーランド
11月11日18:00(10:00)ロシア

≪決勝ラウンド≫
11月13日 準々決勝ほか
11月14日 準決勝ほか
11月15日 順位決定戦(5位~12位)
11月16日 決勝、3位決定戦
※時間は日本時間、( )は現地時間。スケジュールは変更される場合あり

大会の公式HPはこちら

【W杯男子日本代表】
GK1千葉駿介(千葉・MARE PARADA)
GK12折橋正紀(埼玉・AVANOL/SORDO)
FP3設楽武秀(埼玉・スプリズ)
FP4土屋祐輝(千葉・MARE PARADA)
FP5船越弘幸(大阪・Gypsy futsal club)
FP6上井一輝(和歌山・LIGAR.F.C)
FP7東海林直広(埼玉・AVANSOL/さいたま)
FP8吉野勇樹(埼玉・AVANSOL/SORDO、REPLO TOKYO)
FP9鎌塚剛史(千葉・トルエーラ柏)
FP10松本弘(埼玉・AVANSOL/SORDO、REPLO TOKYO)
FP11野寺風吹(茨城・筑波大学蹴球部、VELDADEIRO/W.F.)
FP13宗澤麟太郎(埼玉・AVANSOL/SORDO)
FP14吉岡成哲(埼玉・AVANSOL/SORDO)
FP15仲井健人(埼玉・AVANSOL/SORDO、REPLO TOKYO)

≪スタッフ≫
監督:川元剛
コーチ:金尾直紀
ゴレイロ(GK)コーチ:定永久男
トレーナー:橋本賢太
メンタルトレーナー兼通訳:田中賢二
スタッフ:畑村聖子

最終メンバーの詳細はこちら

(取材・文 林健太郎)

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