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状況に応じた判断のサッカーで県3冠!インハイ16強の高知が完封勝利で7年ぶりの選手権へ:高知

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高知が7年ぶり16回目の選手権出場

[11.10 選手権予選決勝 高知2-0高知中央 高知陸]

 第98回全国高校サッカー選手権高知県予選決勝が10日に行われ、高知高高知中央高が対戦。後半に2点を奪った高知が2-0で勝利し、7年ぶり16回目の選手権出場を決めた。

 インターハイ予選の決勝と同じ顔触れとなった一戦は、高知がMF小黒大翔(3年)とMF吉尾慎太郎(3年)のダブルボランチを中心に落ち着いたボール回しで左右を揺さぶり、ゲームをコントロール。序盤は5バックで挑む高知中央のDF裏に縦パスを狙いながらも上手く行かなかったが、途中から2列目のコンビネーションで崩す戦法へとシフトチェンジ。前半39分には左サイドでボールを持ったFW楠瀬海(2年)が中央との連携からゴールを狙ったが、シュートは枠を捉えられない。

 対する高知中央もMF津久井吾海(3年)とMF中越幹太(3年)を中心にチャンスを伺ったが、肝心のFWオニエ・オゴチュクウ・プロミス(3年)への配球は、「チャレンジ&カバーを徹底した」(DF林優太、3年)高知の守備陣に阻まれ、決定機を作れないまま試合を折り返した。

 後半に入ると、高知中央はU-17ナイジェリア代表のMFオタボー・ケネス(2年)を投入。システムを4-4-2に変更し、攻勢を強めた。前半は攻めあぐねた印象があった高知にとっては、相手が前がかりになるのは好都合。自陣での冷静な守備から素早く縦に展開し、生まれたスペースを楠瀬らが果敢に飛び出した。

 高知は後半13分、相手CKのクリアをカウンターに繋げ、左から楠瀬がゴール前にパスを入れたが、中と合わず。15分にはMF西森亨弥(3年)のスルーパスから、楠瀬がゴール前に飛び出したが、GK杉浦渉平(3年)に阻まれた。

「僕が決める力を持ってないと全国では勝てない」と楠瀬が悔やむ場面が続いたが、後半26分に均衡が崩れた。自陣からのロングボールで右CKを獲得すると、吉尾がゴール前にクロスを展開。ファーに走りこんだ林がヘディング弾を叩き込み、高知が先制した。

 終了間際の後半アディショナルタイム3分には楠瀬が左からクロス。DFに当たってコースが変わった所を、途中出場のMF川上康(3年)が決めて勝負あり。試合の流れを上手く読む試合巧者ぶりを見せた高知が2-0で勝利。新人戦、インターハイ予選に続いて県3冠に輝いた。

 7年ぶりのタイトルは、先人たちの積み上げてきた遺産による所が大きい。高橋秀治監督が2016年にS級ライセンスを取得してからは、状況に応じて適切なプレーを判断するサッカーを追求。初年度に予選ベスト8となってから年々スタイルに磨きをかけ、翌2017年にはベスト4、昨年は準優勝と一歩ずつ階段を上昇し続けてきた。高橋監督はこう口にする。「先輩たちがレンガを積み上げて、この子たちがその上に乗った。OBの先輩たちが判断という土台を積み上げてくれたおかげなので、本当に感謝しています」。

 ベスト16まで進んだインターハイに続く2度目の全国大会でも、そうした先人たちが積み上げてきた判断を大事にするサッカーを変えるつもりはない。林は「全国でも自分たちのサッカーをするのではなく、相手の状況や流れを見て判断しながらサッカーをしたい。そうしたサッカーができれば、自然と目標である歴代最高成績を塗り替えられると思う」と意気込みを口にした。

(取材・文 森田将義)
●【特設】高校選手権2019

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