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“凡事徹底”東洋大が今季初の連勝!「首の皮一枚」も奇跡の残留見えてきた!!

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東洋大が今季初の連勝を飾った

[11.9 関東L1部第20節 駒澤大0-2東洋大 たつのこ]

 これが土俵際に立たされたチームの底力だ。最下位で“降格王手”がかかっていた東洋大が、駒澤大に2-0で快勝。前節に続く勝利で、連勝は今季初。勝ち点は15に伸び、残留圏の10位・早稲田大との勝ち点差は3に縮まった。

「首の皮一枚繋がりましたね」。そう話す主将MF坪川潤之(4年=矢板中央高/長野内定)の表情から悲壮感は全く感じない。「特に何かやるわけじゃなく、チーム内では“凡事徹底”という言葉を使っている。当たり前のことを徹底する。だから特別何かやるということはありません」。崖っぷちに立たされようとも、自分たちのサッカーをやり抜くことで希望を繋げている。

 前節同様、この日も前半の得点を守り抜く粘り強い戦いで勝利をもぎ取った。前半22分にMF前田泰良(1年=鹿島ユース)、MF山下勇希(2年=昌平高)と経由したパスからFW小林拓夢(4年=帝京長岡高)が決めて先制。同28分には相手DFのクリアをMF松崎快(4年=大宮ユース)が蹴り込み、余裕を持った展開に持ち込んだ。

 残留圏との勝ち点差は3と一気に詰まった。しかし“敗ければ終わり”という状況に変わりはない。それでも相手の背中が見えたことは何よりの自信になる。「最終節は残留争いの直接対決が多い。僕らはまだチャンスがある。何かあるんじゃないかと思っています」。今季初の連勝と調子が上向いてきたが、焦らず奢らず、可能性だけを信じて、東洋大は凡事徹底の精神で前に進み続ける。

          第21節  第22節
8位:専大(23)-14   東洋大  早大
9位:駒大(21)-20   法大   流経大
10位:早大(18)-14  明大   専大
……………………(残留ライン)…………
11位:流経大(17)-14 順大   駒大
12位:東洋大(15)-13 専大   中大

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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