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[MOM3050]前原FW島袋吏生(3年)_“憧れの存在”追い続け成長遂げたストライカーが「狙い通りのスーパープレー」

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FW島袋吏生が2ゴールの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.9 選手権予選決勝 前原2-0普天間 沖縄県陸]

 普天間高との決勝で殊勲の2ゴールを挙げ、前原高の優勝に貢献したのがCF島袋吏生(3年)だった。身長169cmと上背はないものの、ゴールに向かう執念は人一倍だ。「授業中もずっと決勝のことばかり考えていて(笑)。どうやったら自分のスーパープレーで沸かせられるかなと思っていました」(島袋)。

 その溜め込んだ思いが試合中、ひらめきへと変わる。前半23分に自身のヘディングシュートで先制したのち1点差の場面が長らく続き、後半風上に立つ普天間に押し込まれる展開の中、それでも最後まで「仲間を信じていた」と、島袋は最前列でボールが来るのを待った。

 すると試合終了間際、パワープレーを仕掛ける普天間のゴールはGKも飛び出してガラ空きの状態に。その瞬間「どこからでもすごいシュートを決めきれるフォワードで憧れの存在」だった昨年のエースストライカー、榮門龍の顔が浮かぶ。

 前年度のインターハイ沖縄県大会決勝。宮古高と対戦した前原の榮門は、相手の虚を突く40m級のロングシュートを決め、観衆の度肝を抜いた。その瞬間を応援席から見ていた島袋は、1年先輩の背中を追い続け、今年に入ってから体を張ったポストプレーで2人目、3人目の動きを促す動きでレギュラーを獲得。前原のサッカーに無くてはならない存在となった。

 その中で、先輩と同様に自分という存在を世に知らしめるチャンスが試合終了間際にやってきた。普天間のCKをMF新里美雅(2年)が弾き返し「最後まで仲間たちからパスが来ることを信じていた」島袋の足元にボールが渡ると、最後の気力を振り絞って無我夢中にドリブルを開始する。

 前方の無人のゴールとの距離を見計らい、追いかける相手DFを振り払った瞬間、憧れの存在と同じように前原ベンチ側から放った40m級のロングシュートでゴールネットを揺らした。その瞬間「狙い通りのスーパープレー」に詰めかけた観衆を沸かせ、自分を中心に笑顔の花が咲き乱れた。

 決勝で殊勲の2得点を挙げるも「まだまだ」と、最後の最後までゴールを追求し勝利を目指す構えの島袋。有言実行を果たしたストライカーは大きな自信を手にし、全国へと向かう。

(取材・文 仲本兼進)
●【特設】高校選手権2019

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