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人種差別被害のバロテッリを元伊代表が応援「次はスタジアムの全員で立ち上がるべき」

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人種差別被害を受けたFWマリオ・バロテッリ

 元イタリア代表FWのパオロ・ロッシ氏が、10日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、ブレシアに所属するFWマリオ・バロテッリについて自身の見解を示した。

 現役時代にユベントスやミランなどで活躍し、1982年ワールドカップを制した元イタリア代表のロッシ氏は、サッカー界を取り巻く人種差別問題について言及。3日のベローナ戦(2-1でベローナが勝利)で差別的なチャントのターゲットとされたバロテッリが同様の事件に巻き込まれた場合、みんなで立ち上がるよう呼び掛けた。

「スタジアムの観客全員で立ち上がり、侮辱を受けた選手に拍手を送って欲しい。両チームの選手たちもそうして欲しい。そうなれば、肌の色で差別をする少数のバカな人種差別主義者はどんな印象を受けるだろうか。彼らが情熱を傾けて応援する選手たちも含め、大勢の人から抗議を受ける少数派になったら、どんな気持ちになるだろうか」

 さらに観客席に向けてボールを蹴り込んだバロテッリの振る舞いについて、自身の見解を示した。

「緊張が蓄積し、張り詰めた状態であるからこういったことが起こる。我々はみんな、常にバロテッリに注目し、心穏やかに成長させてやらなかった。常に期待が大きすぎて、彼はみんなが望んでいたようにはならなかった。最初に目覚ましい活躍を見せたが、その後、彼が偉大な王者なることはなかった。スタートは良かったが、ネガティブな渦に飲み込まれてしまった。良い選手ではあるが、我々が彼に期待をかけすぎてしまったのだと思う」

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