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半年前は「正直考えていなかった」…U-22唯一の大学生戦士MF田中駿汰、強まる五輪への思い

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U-22日本代表MF田中駿汰(大阪体育大)

 今回招集された22選手の中で唯一の大学生選手となった。しかし、U-22日本代表MF田中駿汰(大阪体育大)は「ピッチに立てば一緒。プロでやっている選手に負けないところは、自分でも自信を持ってやれている」と自信を持ち、今合宿に臨んでいる。

 U-22日本代表に初招集されたのは6月のトゥーロン国際大会だった。「ビックリしたし、何で評価されたのかあまり分からなかった(笑)」と当時を振り返りつつ、同大会でのアピールに成功。ボランチと最終ラインをこなし、守備能力の高さを示すだけでなく、足元の技術の高さを生かしてビルドアップで貢献するなど、自身の持ち味を存分に発揮した。

 10月のブラジル遠征メンバーにも選出され、今回は3度目の招集。周囲の選手とのコミュニケーションも深まっており、「トゥーロンの時よりも自分の持ち味、プレースタイルを出しやすい環境になってきている」と手応えも感じている。そして、自身が求められていることへの整理もついてきた。

「ボランチでもディフェンスでもできるところやビルドアップの部分で違いを出せる部分を評価してもらっていると思う。そこは自信を持って出していきたい」

 半年前までは「正直、ほとんど考えていなかった」という東京五輪出場も、「五輪に出る思いは強くなっている」と今では明確な目標となった。本大会まで続くサバイバルゲームに参戦し続けるためにも、国内初となる今回の活動でさらなるアピールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
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