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[MOM3057]翔凜GK浅沼斗雅(3年)_PK戦でのGK対決。「先に自分が」の思いで1本ストップ!

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PK戦4人目、シュートを止めた翔凜高GK浅沼斗雅がガッツポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.10 選手権千葉県予選準々決勝 翔凜高 1-1(PK4-2)暁星国際高 柏の葉]

 対戦した暁星国際高は3回戦でPK戦を経験済み。しかも、相手GK吉川健斗(3年)はこの試合の後半にPKを1本止めていた。その中で迎えたPK戦。翔凜高のGK浅沼斗雅(3年)は「暁星はPKで勝ってきているので、絶対に1本止めてくるというのはあった。だから先に自分が止めてチームを楽な気持ちにさせたいと思っていました」と振り返る。

 相手の1人目が外したことで優位に立っていたが、自分のシュートストップが必要だと考えていた。そして4人目、浅沼が「先に」止める。「最初目を瞑って、相手の蹴る方向をイメージして自分の思う方に跳びました」という浅沼が左へ跳ぶと、右手でボールを叩く形でストップ。3人連続で成功していた翔凜は、直後に右SB土田達也(3年)が決めて準決勝進出を果たした。

『斗雅がいてくれたら大丈夫』みたいな、自分がチームにとって頼りにされるようなGKになりたいです」と語るGKは、そのチームメートたちからの期待に応える活躍。そして、「みんなが応援してくれて会場の雰囲気も良かったので、そこで自分がチャンスを活かせたのかなと思います」と仲間たちに感謝した。

 身長は173cmでGKとしては特別なサイズはない。それでも、「他のGKに比べて背が大きくないので1対1とか近場の勝負で強みを出したい」という浅沼はステップワークや自信を持っているシュートストップの部分を発揮。この日は相手に計14本のシュートを浴びたが、最少失点で切り抜けてPK戦勝利に繋げた。

 準決勝で対戦する流通経済大柏高はU-17日本代表GK松原颯汰(2年)やJクラブも注目した192cmGK佐藤藍大(3年)を擁する優勝候補。昨年度の準々決勝で流経大柏に敗れた試合を経験している浅沼は、「去年ベスト8で流経に負けているのでそのリベンジをチームとしても、個人としてもしたい」と力を込めた。相手の注目GKに負けないプレーをして、チームを初の決勝へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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