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権田が語ったGK特有の回復法と、劣悪ピッチへの心構え「それが日本の代表なので」

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ペースを見極めつつ調整する日本代表GK権田修一(ポルティモネンセ)

 日本代表はキルギス合宿2日目の12日、合流日で分けられた二つのグループでトレーニングを行った。そんな中、合流初日のGK権田修一(ポルティモネンセ)は前日から合流していたGK2人に混じって練習しつつも、対人のミニゲームには参加せず。下田崇コーチと相談しながら、独自のペースで調整を進めたようだ。

 権田によると、この日のトレーニング参加基準は「自分とボールとの関係だけでできる」かどうか。接触プレーやローテーション調整があるミニゲームは前日合流組のGK川島永嗣(ストラスブール)、GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)に譲り、コーチのキックを止める練習や足でのパス練習などにはフルに参加した。

 連戦中のコンディション調整は選手間で負荷を揃えるのがセオリーではあるが、難しいのは試合中の運動量が少ないGK。「海外に行くようになってあまり代表に入っていなかったけど、もともと試合の次の日にリカバーとかはあまりしないタイプ」という権田は次のように調整法を語る。

「試合は3kmくらいしか動かないし、W杯予選の時はポルトガルで1試合やってから、次に中3日で試合があって、また次に中4日で試合があって…となると、動いていないといけない。動きながら調整するほうがいいし、ボールを触りたい。またジョギングをするのがGKのリカバリーに良いかは個人的に分からないので、GKの動きをしながらリカバリーするほうが自分には合っていると思う」。

 そうして臨むキルギス戦、ピッチは大荒れ状態という情報もあり、GKにとっては普段以上にストレスのかかる一戦となる。

 それでも権田は「アジアはタジキスタンが人工芝で、その前はミャンマー(の水浸しのピッチ)で、日本みたいな素晴らしいグラウンドもあるし、中東に行けば中東も違う。アジアは広いので、気候が違うのと同時にグラウンドが違うのも当然。それを乗り越えていかないといけない」と難しい環境を素直に受け入れる。

 そうした考えを持つ契機になったのは、第3GKという立場で帯同していたブラジルW杯予選だ。「いろいろ携わらせてもらって、試合に出ていないけどチームと一緒にいて、それ(アジアの多様性)をすごく感じた」。アジア杯が行われたカタールを始め、オマーンやヨルダン、ウズベキスタンなどさまざまなピッチを見つめた経験が活きている。

 だからこそどんな環境であれ、何より強調するのは『日本代表』として戦う心構えだ。「どんなグラウンドでも日本代表は負けちゃいけない。難しさは当然あると思うけど、それでも代表選手なので『グラウンドが悪いから勝てませんでした、すみません』じゃダメ。それが日本の代表なので」と力強い。

 13日の練習では初めて試合会場のドレン・オムラザコフ・スタジアムに入り、非公開で調整する予定。「明日一日でボールフィーリングやグラウンドのフィーリング、コンディションの部分も含め、フィジカルじゃない部分もあげていかないといけない。それはGKだけじゃなくみんなも同じ。みんなで乗り越えていかないといけない」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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