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久保のプレーを見て「勉強になった」…刺激受けたU-22日本代表MF食野亮太郎

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U-22日本代表MF食野亮太郎(ハーツ)

[11.14 練習試合 U-22日本代表0-1広島]

 王国相手に躍動した姿を、この日は見せることができなかった。35分×2本で行われた広島との練習試合。U-22日本代表MF食野亮太郎(ハーツ)は54分間ピッチに立ちながらも、「全然ダメだった」と反省を口にした。

 10月のブラジル遠征でU-22日本代表に初招集されると、ブラジル戦で存在感を示した。相手の“間”でボールを受ける巧みなポジショニング、そして狭いエリアでも前を向く鋭いターンを武器に攻撃をけん引。敵地での3-2の逆転勝利に貢献した。

 この日も同じシャドーに位置に入ったが、「広島の3バックが2シャドーに対して厳しく当たってきた」こともあって、なかなかボールを呼び込むことができない。「もう少し自分が気の利いたポジションをとったり、厳しいボールをマイボールにできたら、チームがもっと前に進めたと思う」と唇を噛んだ。

「この試合の自分の位置は低かった。もう少し前でボールに触れたら、もっと自分は生きると思う。チームとしても、個人としてもボールを引き出す部分は、コロンビア戦に向けて改善していかないといけない」

 本領発揮とはいかなかったかもしれない。しかし、輝きを放つ場面もあった。前半18分にはDF瀬古歩夢(C大阪)の縦パスをMF鈴木冬一(湘南)が落とし、走り込んだ食野がフィニッシュ。さらに同24分には鋭い縦パスで鈴木のシュートシーンを生み出した。また、食野と代わってピッチに送り込まれたMF久保建英(マジョルカ)のプレーを見て、感じたこともあるという。

「建英は間で受けるのがうまいし、前を向いてからのプレーの質も高かったので、勉強になった」。出場時間が短いながらも存在感を示した久保から刺激を受けつつ、「でも自分もああいうプレーはできると思っているので、しっかり質を高めていきたい」と力を込める。17日に行われるキリンチャレンジカップ・U-22コロンビア代表戦で自らの力を改めて示し、ブラジル戦のような輝きを放ちたい。

(取材・文 折戸岳彦)
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