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勝負を分けたのは…? キルギス指揮官「給料です」善戦には満足も

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キルギス代表のアレクサンドル・クレスティニン監督(写真は前日会見)

 キルギス代表のアレクサンドル・クレスティニン監督はカタールW杯アジア2次予選・日本代表戦を終え、「結果は予想とは違ったが、キルギスのチームは良い試合を見せてくれた。そこには少しだけ満足している」と振り返った。

 前日会見で「どんなチームでも弱いところはある」と語ったとおり、この日のキルギスは日本の守備網を何度も破ってきた。攻守の要を担うMF柴崎岳、MF遠藤航のダブルボランチを機動力ある中盤選手でかき回し、フォローに来た他の選手のスペースをパワフルなサイドアタッカーで蹂躙。決定機はキルギスのほうが大きく上回っていた。

 それでも結果はセットプレーで2点を奪った日本が2-0で勝利。「選手はクオリティーの高い試合をしようとしていた。何度か得点機会を作ったが、日本のGKが素晴らしかった。2点を与えたこと、チャンスを決められなかったことが反省だが、それもサッカー」。指揮官は素直に敗戦を認めた。

 今年1月のアジア杯では韓国や中国と1点差ゲームを演じるなど奮戦し、史上初の決勝トーナメント進出を果たしたキルギス。それでも多くの選手が中央アジア近辺のリーグでプレーしており、アレクサンドル・クレスティニン監督は日本との差を「(選手たちの)給料です」と冗談めかす一幕もあった。

「正直に言えば、日本の選手はほとんどが欧州でプレーしているが、キルギスにはそういった経験のある選手はほとんどいない。強いチームを相手に試合ができることは我々にとって良いことなので、これからまた頑張っていきたい」。長足の進歩を遂げるキルギスは来年6月、今度はホームで日本の前に立ちはだかる。

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