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「あそこまでなるとは」…熊本国府、180cm超の壁2枚が大津の猛攻の前に立ちはだかる

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“壁”となって立ちはだかったMF森山真生(左)とDF松元俊介(右)

[11.16 高校選手権熊本県予選決勝 大津0-1熊本国府 水前寺]

 大津高のフィールドプレーヤーの最長身は175cm。そこに熊本国府高が誇る180cm超の2人、182cmMF森山真生(3年)と183cmDF松元俊介(3年)が立ちはだかる。佐藤光治監督が「あそこまでなるとは思わなかった」と振り返った大津の猛攻を耐え凌いだ。

 森山は涙を流しながら何度もガッツポーズを繰り返していた。「とにかく守ることだけ考えて、あとは攻撃はいろいろな選手がいるので任せていて、守備だけに集中していました」。

 大津とは今年の新人戦も対戦したが、準決勝でPK負け。そのあとしばらくして、森山はFWからボランチに転向した。そこで持ち前の身体の強さを発揮。伝統の守備の強さをより強固にするピースになった。

 松元は絶対的な自信を持つという競り合いの強さで存在感を見せつけた。「押し込まれる時間が多くて難しかったけど、全員で粘り強く守れた」。大津相手に通用したことでより自信を深めた様子だ。

 この日は学校から半径2kmの位置にある水前寺競技場での試合。“ホームスタジアム”にはクラスメイト全員が応援に駆けつけていた。「力になった」とほほ笑む背番号3。「国府らしいサッカーをして全国でも勝っていきたい」と更なる活躍を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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