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鹿島・岩政が王者内藤からパワー得る

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 鹿島DF岩政大樹(25)が、WBC世界フライ級王者内藤にパワーをもらい、逆転での決勝進出を目指す。鹿島は13日、ナビスコ杯準決勝第2戦(カシマ)でG大阪と対戦。日刊スポーツによると、岩政は11日にボクシング世界戦をテレビ観戦し、無名の存在から頭脳を使ってプロでのし上がってきた自らの境遇を、内藤に重ね合わせて発奮。第1戦で0-1と敗れたG大阪から決勝進出の権利をもぎ取る意欲を見せたという。
 
 2度の世界戦挑戦失敗など、内藤は王者に成り上がるまでに苦労を積み上げてきた。岩政もサッカーエリートではなく、高校時代は進学校で東京学芸大も一般受験で入学。地道な努力でプロまでたどり着いた。それだけに選手寮の食堂でテレビ観戦した内藤-亀田戦の王者の戦いには、共感できる部分が多かった。
「亀田選手みたいに早くから能力、素質がある選手と違って、僕も20歳ぐらいまで誰も知らないような選手だった。(内藤は)頭のよさで、自分の生きていく道を自分で見つけている。あういう遅咲きの人を、今までもずっと気にして見ていました」と語ったという。
 
 初戦を落として臨むG大阪との第2戦。「試合運びとか攻め方とか(知的な)素晴らしいものを感じられた」という内藤のような戦い方を刺激に逆転で制して決勝進出へ。「初戦でカモフラージュした部分もある。それを逆手に取りたい」という岩政が鹿島を決勝進出へと導く、と同紙は報じている。

(文 吉田太郎)

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