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青森山田はプレミアでの連続失点から修正して無失点V。注目CB藤原「練習の成果が出た」

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青森山田高の守備の柱、2年生CB藤原優大

[11.16 選手権青森県予選決勝 青森山田高 0-0(PK4-2)八戸学院野辺地西高 青森県総合]

 青森山田高はインターハイ後に行われたプレミアリーグEASTの5試合で計11失点していた。試合終盤の失点で勝ち点を落とすなど“らしくない失点”の連続。だが、黒田剛監督が「数人がチームのセオリーを無視してやっていたところがあった。そういう失点をこの1か月半でだいぶ修正した」というように、課題を改善して迎えた選手権予選は3試合無失点で終えた。

 この日は風速10mの強風の中での戦い。八戸学院野辺地西高は前半、左SB嶋脇麟太郎(3年)のロングスローやロングフィードを活用し、後半はGK鈴木奏汰(2年)のパントキックをPAへ入れてきていた。

 だが、青森山田はチャレンジ&カバーを徹底。ドリブルやコンビネーションで中盤やサイドを破られ、シュートやラストパスに持ち込まれたシーンもあったが、それはU-17日本代表DF藤原優大(2年)と箱崎拓(3年)の両CBや左SB神田悠成(3年)、右SB内田陽介(2年)が素早くシュートコースを消したり、カバーリングすることで決定打を打たせず。100分間隙なく守っていたことがPK戦での勝利をもたらした。

 藤原は「ゼロで行くのは当たり前というか、ゼロは絶対というのは後ろで確認をしながらやっていたので、特にピンチを作られることもなかったと思います。練習でも相当ハイボールの練習とかヘディングで跳ね返すとかチャレンジ&カバーは全員でやっていたので、練習の成果が出たと思います」と頷いた。

 特に藤原はドリブルで切れ込んできた相手アタッカーを1人で止めたり、的確なシュートブロックなど存在感ある動き。箱崎との2CBについては「中の2人構えてというところは安定していたし、やられる気もあまりしなかった」と振り返る。

 そして個人の動きについては、「最後は自分がいるようにというところは自分でも心掛けながら、そういう安定感や信頼を勝ち取っていかないとダメだと思うので、ボールにアタックして絶対にシュートを打たせないとか、自分でも他の人に伝えながらということは意識している」と説明していた。

 青森山田中の10番、大型ボランチとして注目を集めてきた藤原だが、今年はシーズンを通してCBとしてプレー。時に失敗も経験しながら着実に成長を遂げて“青森山田のCBらしく”なってきた印象だ。「CBになって1年も経っていないですけれども、全然慣れてきたというか、CBが染み付いてきたと思います」と微笑。そして来年もCBとしてのプレーが有力なDFは「今はボランチよりもCBをやりたいというか、CBで行きたいという気持ちがあります」と語った。

 選手権連覇を果たすためには、ライバルたちの強力FWを止めなければならない。だが、藤原は「相当名の知れたFWとやれることも多くなってくると思う。でもそれを潰したら、その評価が色々な人に伝わると思うので。2年生が抑えたというのは今しか体験できない」。チームメートと自身のために、優勝と将来の可能性を広げることの両方をやり遂げるつもりでいる。

「3年生もメンバーに入れずに悔しい思いをしている人がいる。その責任感も持ってやって、その上で自分のストロングや貢献できるプレーができれば良い」。昨年度の選手権ですでに“大器”との声もあった藤原が、成長した姿を見せつけるか。より、個人、チームとしての守備を向上させて全国でも守り勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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