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ベネズエラ戦は“常連組”起用へ…森保監督は3バックも示唆「試合途中でどうしていくか」

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起用方針を語った日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が18日、キリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(19日・パナスタ)に向けた公式会見に出席し、「基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に明日のメンバーを考えていきたい」と起用方針を明かした。また、システムはこれまでどおり4バックを採用する一方、試合途中での変更も示唆した。

 日本代表は14日に敵地でカタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)を終え、16日から大阪合宿をスタートした。DF吉田麻也、MF南野拓実ら主力9選手はキルギスでチームを離脱しており、ベネズエラ戦に向けて国内組9選手が追加。強化のための貴重な機会ということで、どのようなメンバー構成で臨むかに注目が集まる。

 そうした中、森保監督はキルギス戦の先発メンバーを中心に起用する方向性を示した。キルギス戦の先発メンバーではGK権田修一(ポルティモネンセ)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF柴崎岳(デポルティボ)、MF原口元気(ハノーファー)、FW永井謙佑(FC東京)が国内合宿にも帯同。彼らは続けての起用が濃厚となった。

 その一方で「長距離移動で疲労が蓄積された中での戦いになるので、選手のコンディションを見てメンバー選考につなげたい」と疲労を考慮する可能性も指摘。その場合、これまでのW杯予選に出場したMF山口蛍(神戸)、MF橋本拳人(FC東京)、MF中島翔哉(ポルト)、MF浅野拓磨(パルチザン)、FW鈴木武蔵(札幌)らに出番がありそうだ。

 また吉田が抜けたセンターバック、DF酒井宏樹とDF長友佑都が抜けた両サイドバックでは、これまでのW杯予選で出番を得てきた選手がいない。そのため、CBではDF畠中槙之輔(横浜FM)、SBではDF室屋成(FC東京)、DF佐々木翔(広島)といったキルギス戦帯同メンバーにも待望の出番が訪れる見込みだ。

 システムはこれまでA代表が採用してきた4バックで臨む。それでも「明日は4バックのシステムもスタートでは使いながら、試合の途中でどうしていくかを考えたい」と森保監督。「4バックであろうが3バックであろうが、攻撃と守備のコンセプト、局面の戦い方を時間を有効に使って伝えたい」とフォーメーションにこだわらない姿勢も強調したが、今年6月の親善試合以来となる3バックを採用する可能性が出てきた。

 会見で語られた内容を総合すると、初招集組は試合途中からの起用が濃厚。「選手たちにはスペシャルな特長があるし、強みに思っている選手たちの集まりなので、まずは自分の良いところを思い切り発揮してもらえればと思う。チームのコンセプトの中で自分の持ち味を発揮してほしい」(森保監督)。限られた時間の中で好パフォーマンスを発揮できるかどうかが、次回以降のA代表、また国内組中心で臨むとみられるE-1選手権(12月・韓国)に向けての鍵になりそうだ。

(取材・文 竹内達也)
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