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前回と同じ4強はマスト。尚志FW山内主将「その上に行くのが自分たちの目標」

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尚志高FW山内大空主将は4強入りを絶対の目標に掲げ、その先へ進むことを誓った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 前回大会ベスト4、今夏のインターハイでもベスト4入りしている尚志高(福島)の選手権初戦の対戦相手は徳島市立高(徳島)に決まった。主将のFW山内大空(3年)は「正直、どこが来ても良いようには気持ちは持っていた。1回戦、しっかりと勝って勢いをつけていかないといけない」とコメント。まずは初戦突破に集中する考えを口にした。

 徳島市立はインターハイで3試合連続、0-0からのPK戦を勝ち抜いて8強入りしている好チーム。今大会はAブロックに強豪が集中しているが、尚志がシードされたCのブロックも徳島市立のほか、静岡学園高(静岡)や長崎総合科学大附高(長崎)、福岡県代表(12月4日決定)など強敵が組み込まれている。

 ただし、山内は「このブロックを勝ち抜けば、勢いに乗れると思う。’(準決勝の)埼スタに行くのはマスト(絶対)として、その上に行くのが自分たちの目標というか、やらないといけない」。大目標は初の決勝進出、そして日本一。また、インターハイ得点王の山内は選手権との2冠達成も期待される。

 16日の選手権福島県予選準決勝と17日の決勝で先発6人を入れ替えたように、今年の尚志は選手層が厚いことがチームの特長だ。前回大会得点王のFW染野唯月(3年)がまだベストコンディションではない中、まずは全員の力を結集し、24日再開のプレミアリーグEAST残り3試合で残留を決めること(現在8位)。そして選手権で大目標に挑戦する。

 周囲からの期待値が大きいが、自分たちに課しているノルマをクリアすることは簡単なことではない。それでも、山内は最後まで「一体感」と「泥臭さ」を持って戦い抜くことを宣言。昨年、過去3回優勝の東福岡高(福岡)や17年度優勝校の前橋育英高(群馬)を破るなど快進撃を見せた福島代表が、今年も選手権を沸かせて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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