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守備陣崩壊の4失点もFW鈴木武蔵「FWが感じて修正できないと…」

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日本代表FW鈴木武蔵(札幌)

[11.19 キリンチャレンジ杯 日本1-4ベネズエラ パナスタ]

 最終ラインの対応ミスでズタズタに破られ、前半のうちに4失点を喫した日本代表。失点シーンに関わった選手に責任が向くのは避けられないが、最前線でプレッシングが空回っていたFW鈴木武蔵(札幌)はもう一つの問題点を指摘した。

「後ろが行けないでそこが重くなっていて、結局ボランチとサイドバックが引っ張られる形になって、僕と浅野(FW浅野拓磨)がGKとCBとアンカーと2対4の状況になって、そうなると大外が広くなって、そこで全部行けなくなって、後手になってはがされていた。失点シーンも後手後手になっていた」。

 4-3-3で構えるベネズエラに、4-4-2の布陣で試合に入った日本代表。中盤3枚が精力的に顔を出して組み立てる相手に対し、ラインを保ったままの守備では徐々に機能しなくなっていった。そこからサイドで1対1を作られ、失点に至るという場面の連続。局面の質の違いは戦前から想定できていただけに、全体のオーガナイズも拙かった。

「そこはFWが感じて試合中に修正できないといけない。1失点した時点でハマっていないのは分かっていたので。それを自分自身が言えないとダメだし、失点したということは事故じゃない限り問題があるということ。1失点以内に変えられるかが大事。1失点以内なら雰囲気を変えられるし、修正力がなかった」。

 チームが敗勢濃厚になった煽りを受け、自身もボレーシュートなどを決め切れないまま前半45分間での途中交代となった鈴木。チーム全体の問題を自らにも突きつけ、周囲への影響力を上げていくことを誓った。

(取材・文 竹内達也)
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