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[関東]直接対決でインカレ出場権獲得の筑波大MF三笘「怜央のためにも…」

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筑波大がインカレ出場圏内を確保した

[11.23 関東大学L1部第22節 順天堂大0-0筑波大 柏の葉]

 筑波大が第6代表で大学選手権(インカレ)出場枠に滑り込んだ。5位で最終節を迎えた筑波大は、勝ち点で並ぶ6位の順天堂大と直接対決。得失点差で大きく上回ることで、引き分け以上で自力での出場圏内確保を決めることになっていた。

 結果はスコアレスドロー。後半19分のFW和田育(1年=阪南大学高)の強烈シュートがクロスバーを叩く場面はあったが、最後までゴールネットを揺らすことは出来なかった。

 ただ最低限のノルマ達成に小井土正亮監督は「本当はもっと自信を持ってリスクを負ってでもというサッカーをしたいが、僕はどちらかと言うとリアリスト」とまずはインカレ出場権獲得に安堵。ただ第6代表となったことで、関東第1代表の明治大と同じブロックを戦うことになり、勝ち上がれば準々決勝で対戦することになった。

 それでも「今年はもうやれないと思っていた西が丘で試合が出来る」と前向きに話した指揮官は、「しっかりと勝ちたい」と意識を十分にする。さらに和田やMF岩本翔(1年=G大阪ユース)といった1年生の台頭に目を細めると、「選手層を厚くしないと勝ち上がれないと思うので、総合力で勝ち切りたい」と意欲的に話した。

 MF三笘薫(4年=川崎F U-18/川崎F内定)は未来の僚友からのバトンをしっかりと受け取っていた。この日の順大には来季から川崎フロンターレで同僚となるFW旗手怜央が在籍。旗手がボランチで出場したこともあり、何度もマッチアップする場面があった。

 筑波大がインカレ出場権を確保した一方で、順大は出場圏外。旗手の大学サッカーはこの日で終戦した。試合後は川崎Fの向島建スカウトらを交えて、旗手と三笘が話し込む場面もみられた。「今日の試合でも怜央は違いを生み出していた」と改めて“ライバル”への尊敬の語った三笘は、「怜央のためにも自分たちは結果を出さないといけない」と力に変えていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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