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1試合8得点のJ新記録!得点王猛追も一歩及ばず…オルンガ「個人はチームの次」

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得点ランキング2位でシーズンを終えたFWオルンガ

[11.24 J2第42節 柏13-1京都 三協F柏]

 前半33分でハットトリックを完成。しかし、柏レイソルのFWオルンガはそれだけに留まらなかった。後半に入っても12分、20分、22分、33分と得点者の欄にはケニア人ストライカーの名前が並び、後半アディショナルタイムにダメ押し。1試合で8得点という偉業を成し遂げた。

 これまでのJリーグの個人での1試合最多得点記録は、野口幸司(平塚、1995年)、エジウソン(柏、1999年)、中山雅史(磐田、1998年)、呂比須ワグナー(名古屋、1999年)が記録していた5得点(所属は当時、すべてJ1)。それを大幅に更新する大記録だった。「Jリーグ記録になったことは本当に嬉しく思います」。

 昨年8月に中国の貴州智誠から完全移籍で加入したオルンガ。降格争いを繰り広げるチーム状況もあってか、10試合3得点と思うような活躍はできなかった。しかし、ネルシーニョ監督体制になった今季は、序盤こそ負傷したこともあって出たり出なかったりの状況だったが、中盤以降は定位置を確保。とくにオルンガ、FW江坂任の2トップに、中盤両サイドにMFクリスティアーノ、MF瀬川祐輔の並びが定着してからは得点力が爆発し大量得点の試合が続く。オルンガの27得点に続いて、クリスティアーノ19得点、江坂11得点、瀬川8得点とゴールを量産。シーズンを終えて、リーグトップの85得点を挙げた。

 第41節終了時のJ2得点ランキングでは、オルンガは19得点で4位。トップのFWレオナルド(新潟)とは8ゴール差だった。しかし、最終節でレオナルドもまた1ゴールを挙げて28得点まで延ばし、得点王のタイトルは新潟のストライカーに譲った。「目標としていた20得点を越えた」とひとつの指標を達成したことは認めつつも、「どのFWでも得点王を目指して試合に出ているかと思う」と悔しさを吐露した。

 6月、9月、10月、11月の4度、ケニア代表に招集されてチームを離脱。30試合の出場にとどまったオルンガだが、27得点という驚異的な決定力を見せつけている。「印象深い成績を残すことができたと思う」と胸を張ったたが、「何が大事かというと、優勝したこと、J1に復帰したこと。個人のパフォーマンスはチームの次になると思う」とチームが今季のミッションをクリアしたことを喜んだ。

(取材・文 奥山典幸)

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