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優勝決定後も変わらぬ勝利への意欲、柏MF大谷「いいモチベーションでやれた」

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大谷秀和の17年目のシーズンは終わった

[11.24 J2第42節 柏13-1京都 三協F柏]

 9-1のスコアにサポーターが湧く後半28分、柏レイソルのMF大谷秀和がピッチに投入される。優勝と昇格を決めた前節と前々節はベンチ外となっていた背番号7の帰還を、ホームのサポーターは盛大な拍手で迎えた。

「プレッシャーに対する開放感が、伸び伸びとした(プレーの)精度にかなり出ていたんじゃないか」と京都サンガF.C.の中田一三監督は、大敗した要因のひとつを挙げたが、決して柏がノンプレッシャーでプレーしていたわけではなかった。

 点差が開いたことで、柏としては「(シュートを)打つ選手、(パスを)出す選手含めてリラックスできていた部分はあると思います」、神戸としては「難しいモチベーションになったと思います」と大谷は指摘するが、「チームでの競争もありますし、最後にゆるい試合を許さない監督でもあるので」と、チームはこれまでの41試合と変わらぬ準備を進めていた。京都戦が単なる消化試合でないことは、J2優勝とJ1昇格を決めた前節・町田戦の終了後にも選手が口を揃えていたことだ。

「優勝した後だし、ホームで負けてシーズンを終えるとスッキリしないので。しっかり勝ってやろうといういいモチベーションでチームがやれた」。2年ぶりのJ1へ、最高の形でシーズンを締めくくった。

 自陣に引くのではなく1点でも返そうとしていた京都は、12-1とされた後半42分に、FWエスクデロ競飛王がGKと1対1になる場面をつくったが、GK中村航輔がビッグセーブでしのいだ。「航輔に助けられましたけど、あの場面をつくらせないような守備が必要」。Jリーグ新記録となるゴールラッシュを終えてなお、勝利の味を知る主将は兜の緒をゆるめない。

(取材・文 奥山典幸)

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