beacon

[関東]明大MF岡庭が大学リーグ初ゴール!スタンド応援J内定DF中村帆高の檄に応える

このエントリーをはてなブックマークに追加

大学初ゴールを決めて喜ぶ岡庭愁人

[11.24 関東大学L1部第22節 明治大2-2桐蔭横浜大 味フィ西]

 後半15分過ぎ、ゴール裏に陣取った明治大の応援席から右MFの岡庭愁人(2年=FC東京U-18)に向けて檄が飛ぶ。「足もとじゃなくて背後を取れ!」。声の主は怪我のためにスタンド応援となっていたDF中村帆高(4年=日大藤沢高/FC東京内定)だった。

 するとアドバイスからわずか数分後に結果となって表れる。後半20分、MF森下龍矢(4年=磐田U-18)のパスで背後を取った岡庭がエリア内に侵入。折り返す選択肢もあったが、迷わず右足を振り抜くと、これがゴール右隅に決まり、勝ち点1をもたらす貴重な同点弾になった。

 もちろん、岡庭の耳にもアドバイスは届いていた。「足元で受けるだけで怖い選手じゃない」。黒星を喫した前節の反省を生かして背後を突く動きを心掛けていたが、自分自身でも動き出しの質で物足りなさを感じていたところだったという。

「自分も裏を意識していたが、前節から裏が全然取れなかった。この1年は負けないようにと意識してきた帆高選手から吸収できるものは吸収して、最後にはそれを自分の武器にできるようにしていきたいです」 

 ポジション争いをする中村帆はライバルであり、憧れの存在。卒業後に自身の“古巣”でもあるFC東京への入団を決めていることも思いを深めている。今季はその中村帆がユニバーシアード代表などでチームを離れたことで天皇杯川崎F戦のスタメンなど貴重な経験もした。それだけに今季リーグ最終戦でゴールという一つの結果を残せたことが何よりも嬉しい。

「大きい舞台に出させてもらって、やれるなという手ごたえもあった。ただそこで違いを見せるという時間が少なく、質が伴ってこなかった。今日もゴール以外は全然納得していない。でも結果として大学初ゴールを動員がかけられた試合で決められたのは自信になる。これを機に細部にこだわっていい選手になっていきたいです」

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

TOP