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[関東]明大DF小野寺が“衝撃音ヘッド”で就活アピール「覚悟を持って勝負したい」

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[11.24 関東大学L1部第22節 明治大2-2桐蔭横浜大 味フィ西]

 “ドスン”という衝突音のあとにゴールネットが揺れた。1点を先行されて迎えた後半7分、左サイドからMF中村健人(4年=東福岡高/鹿児島内定)が蹴ったFKをDF小野寺健也(4年=日大藤沢高)が合わせたヘディングシュートだ。

 総理大臣杯決勝で優勝を決める得点を決めた黄金ホットラインがこの日も開通。ペナルティースポット手前でやや距離はあったが、コースもしっかりと突いていたシュートがゴール左隅に吸い込まれていった。

「(ゴールまで距離はあったけど)助走の距離を上手く使えた。でも自分自身あまりどうだったかは覚えていなくて、いつも感覚でやっている。練習でもみんなから音がヤバい、威力がヤバいとか言われるけど、持っているものを最大限に生かした結果かなと思います」

 今季は史上最多となる勝ち点56をあげてフィニッシュした明大だが、優勝を決めて以降の3節は1勝1分1敗。優勝を決めたあとに未勝利でインカレを迎え、そのインカレでも準々決勝で敗れた3年前と同じ轍を踏まないことを目標としていたが、流れを作れないまま3冠がかかるタイトル戦に向かうことになった。

 小野寺自身も「今の代はそれを(1年生の時に)見て成長してきた」と強く意識していたと話す。それだけに「絶対に繰り返したくない」と強く誓う。卒業後の進路はまだ決まっておらず、インカレが“最終就職試験”となるだけに、「覚悟を持って勝負したい」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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