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全試合先発達成の京都MF小屋松、最終節は大敗でのPO逸「ダメージ大きい」

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小屋松知哉はキャリアハイの42試合7得点

[11.24 J2第42節 柏13-1京都 三協F柏]

 柏レイソルに4点を先行された中で、前半38分に京都サンガF.C.はMF小屋松知哉が1点を返した。左サイドを崩し、ゴール前のFW一美和成がシュートまで持ち込む。GK中村航輔が反応を見せるも、背番号22が押し込んだ。J1参入プレーオフへ出場するためには勝利しかなくなっていた京都にとって、後半に望みをつなぐ一撃だった。

 京都橘高校で2年次に選手権準優勝&得点王(5得点)、主将だった3年次にも選手権ベスト4入りした”超高校級ストライカー”は、卒業と同時に名古屋へ。J1デビュー戦で左ひざ前十字靭帯断裂の重傷を負い、試練のプロ1年目となったが、2年目は開幕スタメンでゴールを決めるなど復調し22試合に出場した。しかし、3年目は出場機会に恵まれず、2017年に地元・京都へと移籍した。

 38試合、36試合と主力のひとりとして活躍すると、中田一三監督新体制となった京都での3年目となる今季は、チームで唯一となる全42試合に先発。柏戦のゴールで得点数を「9」に延ばし、出場試合、得点数ともに自己最多を更新した。

「個人としては、1年間ケガなくやれたことは選手として成長できたと思うので、そこを続けてもっと上を目指してやっていかないといけない。チームとしては、貢献できたところと、力不足だったところがあるので、昇格できなかったところは責任も感じている」とシーズンを振り返った小屋松だが、やはり「今日の試合のダメージが大きい」と視線に力はなかった。

 結果として見れば、柏戦で勝利していれば勝ち点が71になり6位に浮上していた京都だが、その壁はあまりに高かった。「夢打ち砕かれたというのは、まさにこういうことかなというような結果になりました」(中田監督)。最多得点数、最多合計点、最多得点差、個人最多得点でJ新記録となる1-13の大敗。「恥ずかしい結果ですし、選手として受け止めなければいけない」。この苦い経験が24歳のストライカーの成長の糧となるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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