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前橋育英期待の2年生「熊倉ツインズ」。弟、弘達が群馬決勝で決勝ゴール!

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後半25分、前橋育英高MF熊倉弘達が決勝ゴール!

[11.24 選手権群馬県予選決勝 前橋育英高 1-0 健大高崎高 正田スタ]

 2年生アタッカーの今大会4得点目となる一撃が決勝点となった。0-0の後半25分、前橋育英高は左サイドでFW中村草太(2年)がボールを奪い返すと、中央へ切れ込んで右足シュート。GKが弾いたボールを狙っていたMF熊倉弘達(2年)がスライディングシュートでゴールへ押し込んだ。

 この日、熊倉は左MFとして先発したが、前半半ばを過ぎるとMF倉俣健(3年)と入れ替わる形で右サイドへ。中央の守りが厚い健大高崎に対し、レフティーの倉俣が左から、左右どちらのサイドでも遜色のない熊倉が右から縦を突く形でゴールを目指した。相手の守りを広げ、決勝点は右からゴール前に詰めた熊倉がゴール。相手の状況を見て戦い方を変えた点もゴールに繋がった。

 この1点はビッグセーブを続けていた健大高崎高GK倉石大夢(3年)からようやく奪ったゴールでもあった。熊倉は「(中村)草太は最後シュートを打ってくれる。バウンドさせてこぼれてきたのでそこを上手く詰めることができた」と振り返る。前夜は緊張のため、なかなか眠りにつくことができなかったのだというが、「決勝戦出ていない人の分まで」と思いを持って臨んだ一戦でヒーローになった。

 熊倉は全国大会へ向けて、「凄く3年生の分までという思いがあって、2年生ですけれども自分の持ち味を出していきたい」と意気込む。双子の兄でレフティーのMF熊倉弘貴(2年、この日は出場機会なし)も期待のゲームメーカー。前橋育英では2年前、MF田部井涼(現法政大)、MF田部井悠(現早稲田大)の「田部井ツインズ」が日本一に貢献にしているが、今冬は「全国で一緒に出れたらいい」(熊倉弘達)という「熊倉ツインズ」の活躍にも注目だ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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