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[MOM3073]市立船橋FW松谷昂輝(3年)_「爆発してやろうと」準備し、千葉準決勝で3発!

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後半35分、市立船橋高FW松谷昂輝が3得点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.27 選手権千葉県予選準決勝 専修大松戸高 0-4 市立船橋高 柏の葉]

「この日のために日々練習を積み重ねてきて、選手権の舞台で爆発してやろうと準備していました」

 仲間からの助言も受け止めて、地道に力を磨いてきたストライカーが、3得点の大暴れだ。市立船橋高FW松谷昂輝(3年)は前半9分に右サイドを抜け出すと、「角度がなくて難しいシュートだったんですけれども、感覚的なものでゴールが獲れたかなと思います」という右足シュートをニア上へ突き刺して先制点。これで乗った松谷は、36分に右SB畑大雅(3年、湘南内定)の高速クロスを的確な準備から頭で合わせて2点目を奪う。

「なかなか公式戦で獲ることができなくて、でも、きょうはストライカーらしく(身体を投げ出して)決めることができたので良かったですね」と松谷。前半に2得点を挙げた時点で3点目を狙っていたという背番号9は、後半35分にもゴール前のこぼれ球にいち早く反応してハットトリックを達成した。

 波多秀吾監督が「これまでプレミア(リーグ)とかで点数が獲れていなかった。惜しいところまで行くけれども、もう一歩だったので結果が出て良かった」と喜んだ3得点。夏前までは怪我もあってポジションを獲得することができていなかったが、スタンドでインターハイ予選敗退を味わった悔しさから日々100パーセントの力で取り組んで変化した。怪我が癒え、BチームからAチームに再昇格。前線での献身的なプレーで先発を勝ち取り、チームに貢献してきたFWがこの日は結果も残した。

 仲間の支えも大きかった。特に清水内定のエースMF鈴木唯人(3年)のアドバイスが結果に繋がったと感じている。「ストライカーなら身体を投げ出して、ラスト、ラインブレイクの部分でもトラップにこだわればシュートが枠に行くとか、細かな部分を指摘してくれます」。ここまでプレミアリーグEASTでの得点は8試合で1得点。だが、指摘を素直に受け止め、選手権で爆発するために準備してきたFWは選手権予選初戦で最高のスタートを切った。

「いつも点を獲っている訳ではない。毎試合毎試合点を取ってチームにとって頼れる選手になりたい」と誓う松谷。宿敵・流通経済大柏高と対戦する決勝でも泥臭くゴールを連発し、全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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