beacon

サッカー界でも脳震盪の『一時的交代』導入か、英メディア報じる

このエントリーをはてなブックマークに追加

 2020年に予定されている欧州選手権(EURO)本大会では、選手に脳震盪(脳しんとう)の疑いがあるとされた場合、『一時的交代』の措置が行われることになりそうだ。同様のルールはラグビーでも採用されているが、サッカー界においては新たな試み。イギリス『スカイスポーツ』が報じている。

 スポーツ界では近年、脳震盪がもたらす人命への影響が問題視されており、サッカーにおいても脳震盪の症状が出た選手は次の試合に出場するまでの間、一定の期間を要する厳密な回復プログラムが設定されている。

 そうした中、サッカーのルールを定める国際サッカー評議会(IFAB)は新ルールの議論に着手。選手が試合中に頭部を強打した際、まずは医師の診断を受けるために一時的な交代選手を起用できるというルールが誕生するようだ。もし脳震盪が生じたとされれば、そのまま交代選手がピッチに立ち続け、脳震盪がなければ元の選手が復帰する流れとなる。

 ルール改正が実現した場合、最初の主要大会は来年夏のEURO本大会。その後、日本のJリーグなどを含む各国リーグ戦でも適用される形となる。同様のルールはすでにラグビーで導入されており、今年秋のラグビーW杯でも一時的交代選手がフィールドに立ったが、サッカーで導入されれば歴史上初めての出来事となる。

 なお、記事を伝えたスカイスポーツの公式ツイッターアカウント(@SkySportsNews)にはIFABの公式アカウント(@TheIFAB)が反応し、「来週、脳震盪に関する話し合いが行われることはわれわれも確認している。ただ、まだ重要なことは何も決まっていない!」と指摘。議論はまだ決着に至っていないことを伝えている。

TOP