beacon

「今、鹿児島にはJリーグがある」鹿児島MF田上裕が現役引退…10年間で4度の昇格を見届ける

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF田上裕が現役引退 ※写真は2016年のもの

 鹿児島ユナイテッドFCは29日、MF田上裕(33)が今季限りで現役を引退することを発表した。

 田上は2010シーズンに鹿児島県1部リーグに所属していたFC KAGOSHIMA(当時)に加入。その後FC KAGOSHIMAは九州リーグ、JFLを経て、鹿児島ユナイテッドFCに名前を変えて16シーズンからJ3に昇格し、今季はJ2初挑戦となっていた。

 田上はクラブ公式サイトで、「愛する鹿児島にJリーグのクラブを作るために鹿児島県リーグのFC KAGOSHIMAに入団させていただいて10年!辛いこともいっぱいありましたし、諦めかけたことだってありましたが、いつも熱く応援して下さったファン・サポーターの皆さま、いつも純粋な瞳で見つめてくれる子どもたち、どんな時も信じてついてきてくれた家族、私は皆さんの気持ちに支えられてピッチの上で全力で戦い続けられました」と歩んできた道のりを振り返る。

「九州リーグ昇格、JFL昇格、J3昇格、J2昇格と4回の昇格を皆さんと共に喜ぶことができて、私は幸せでした。自分だけでは絶対に夢を諦めてしまっていたと思います。才能なんてない落ちこぼれの自分にエネルギーを与えてくれたこと、夢を叶えさせてくれたこと、本当に感謝しています」

「『鹿児島にJリーグなんて無理に決まっている』と言われて悔しくて泣いたこともあるけど、今、鹿児島にはJリーグがあって、子どもたちが目標にするチームがあります。たった数人しか観客がいなかった10年前から、今では1万人もの方で鴨池のスタンドが埋まるまでになりました」

「これは私たち選手だけで掴んだものではなくて、共に戦って下さった皆さまがいるから、みんなの夢が実現したんだと思います。これからも鹿児島ユナイテッドFCは、鹿児島を愛するすべての人にとってかけがえのない存在として桜島のようにあり続けてくれると信じています」

「10年間共に戦って下さった皆さま、そしてこれまでの33年間の人生で出会って下さったすべての人に感謝しています。ありがとうございました!!!これからも田上裕は、鹿児島を元気にするために、自分の道を死ぬ気で走ります!」

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP