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ハットトリックよりチーム優先! 2G1Aの横浜FMエリキ「ファミリーを作れれば強くなる」

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2ゴール1アシストの横浜F・マリノスFWエリキ

[11.30 J1第33節 川崎F1-4横浜FM 等々力]

 持ち味を発揮した2ゴールを引っさげ迎えた後半44分、来日初のハットトリックも頭をかすめる決定機が訪れたが、横浜F・マリノスFWエリキの決断はFW遠藤渓太へのプレゼントパスだった。「確率が高いほうを選んだ」というその判断は、優勝に王手をかけた横浜FMの一体感を象徴するものとなった。

 終わってみれば2ゴール1アシスト。優勝争いに向けて負けられない戦いが続く中、2連覇王者の川崎フロンターレを華麗に散らすパフォーマンスを見せた。後半4分にはDF松原健のスルーパスに抜け出し、同24分にはFW仲川輝人のクロスに反応。いずれも動き出しのセンスとスピードという武器を、ふんだんに活かした2ゴールだった。

「1点目、健からのパスで心掛けたのは、相手のCBは強さがあって良いCBだし、僕の特長はスピードなので、コンタクトをしたくなかった。ちょっと離れて、開いてから裏に抜け出そうと。良いタイミングでパスが来たので、トラップして良いシュートを決められて良かった」

「2点目はテル(仲川)からのボールで、あの形は練習からずっとやってきていたパターンだった。テルが持った瞬間にニアに全力でアタックしようと思っていたら、テルからのタイミングよくクロスが来たので、そこで合わせることができた。あとは喜ぶだけだった」。今夏ブラジルから来日した25歳は饒舌に2得点を振り返った。

 それでも、なおも鮮烈な印象を与えたのは1アシストのほうだった。後半44分、相手DFから自ら奪ったボールをドリブルで持ち上がると、併走した遠藤と相手GKと2対1の状況を創出。そのままシュートを打っていればハットトリックも見える場面だったが、「確率が高い」と遠藤へのパスを選んだ。

 無人のゴールにシュートを決めた遠藤は次のように振り返る。「あそこで誰でも3点目を取りに行くのが普通だと思うけど、冷静に横にパスをくれたことに感謝したいと思うし、僕はあそこにいただけですね」。直近11試合連続スタメンが続くポジション争いのライバルに対し、素直な感謝の言葉を語った。

 エリキにとってもそうした献身性や、チームメートとの良好な連係が大きな手応えになっているという。

「総合力があるので、チームとして戦っているからこそ結果が出ている。今日の2点も自然な流れで決めることができた。僕が来日してからまずはチームに順応しようと考えて、コミュニケーションのところもあるけど、通訳と協力しながら日本人とコミュニケーションを取ってきた」。

「また日本人だけでなく、タイ人もいるし、セルビア人もいる。いろんな人種があるなかですごく良いファミリーを作ることができている。ファミリーを作れればチームが強くなる。そういったところでいまのような結果が出ていると思う」。

 そんな充実した半年間の末、タイトルに向けてあと一つのところまで来た。シーズン中盤にエースFWエジガル・ジュニオが長期離脱を迎え、連係を高めながら代役をこなしてきた25歳にとっても、横浜FMにとっての15年ぶり悲願実現が大きなモチベーションとなっている。

 優勝争いの現状を「ずっとブラジル国内でサッカーをしていて、初めて海外での挑戦だった。そこで1年目に優勝争いができて、あと一歩で優勝というところに来ている」と感慨深く語るエリキは「まだ終わったわけじゃないので、今までも集中してきたが、ホームでより集中力を上げて最後の試合に勝ちたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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