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11試合ぶり勝利で湘南に自力残留の目…就任4試合目の浮嶋敏監督「勝ち点3以上」

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「しなくていいミスもあった」と反省の弁も

[11.30 J1第33節 湘南1-0広島 BMWス]

 崖っぷちからの大きな前進だ。前節終了時の湘南ベルマーレは、勝ち点32でJ1プレーオフ出場圏となる16位。ラスト2試合を残して、自動降格圏の17位松本とは2ポイント差、自動残留圏の15位清水とは4ポイント差という状況だった。パワハラ騒動に揺れるチームは前指揮官がチームを離れてからの10試合で勝ちなしと、前途は多難を極めていた。

 そして迎えたホーム最終戦、上位の広島に対して1-0の勝利をおさめた。Shonan BMW スタジアム平塚ではじつに12試合ぶりの勝利だった。U-18監督兼ベルマーレフットボールアカデミーダイレクターから抜擢された浮嶋敏監督新体制となって4試合目、Jリーグで初めて指揮を執る浮嶋監督は「勝ち点3以上の勝ち点3」と初勝利を喜んだ。

 立ち上がりから圧力をかけた湘南は、開始9分にオウンゴールで先制。しかし、前節・FC東京戦でも前半のうちに先制したが、後半アディショナルタイムに同点弾を許してしまっていた。「守りたい意識が強くて最後もたなかった」と指揮官。広島戦でも9分に先制する似たようなシチュエーションになったが、後半早い時間に前線のFW指宿洋史、FW山田直輝を下げて、FW野田隆之介、MF中川寛斗を投入する采配をふった。「前から追うことで(広島を)ゴールから遠ざけた」と浮嶋監督は狙いを明かした。

 来週12月7日の最終節では、今節でG大阪に敗れてJ2降格が決まっている松本と対戦する。他会場では、勝ち点36で並ぶ15位清水と14位鳥栖が激突。1ポイント差で追う湘南は、勝利すれば勝ち点は38まで延ばすことができるため、自力での残留の可能性が出てきた。「次の試合を落としたら、何の意味もない」(FW山田直輝)。苦しみ抜いたシーズン、湘南の底力が試される。

(取材・文 奥山典幸)

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