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2年連続全国準V流経柏、3年ぶり県予選敗退…退任の本田監督「また次、頑張ります」

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試合前から笑顔だった本田監督

[11.30 選手権千葉県予選決勝 流通経済大柏2-3市立船橋 柏の葉]

「らしいですよね」。流通経済大柏高の本田裕一郎監督(72)は試合後、ポツリとつぶやいた。2年連続で全国大会準優勝。しかし今年は7年連続で県予選決勝を戦うライバル校の市立船橋高の前に屈し、3年ぶりとなる予選敗退となった。

 常に追う展開を強いられた。前半を1点ビハインドで折り返えした流経柏は、後半7分にMF大西悠介(3年)がこぼれ球を押し込んで同点。再び勝ち越されて迎えた同16分にはMF三好麟大(2年)が蹴り込んで試合を振り出しに戻した。

 しかし直後の後半17分に3度目の勝ち越しを許すと、終盤猛攻をみせたものの、結果を変えるゴールを奪うことは出来ず。本田監督は「勝たせてあげたかったけど、しょうがないね。何人かが不調だった」と悔しさを噛みしめた。

 2001年に流経柏の監督に就任後、全国選手権優勝など名門校に押し上げた本田監督だが、今年度限りで退任する予定となっている。よって流経柏を率いての最後の大会となっていた。

「らしいですよね」とは、最後を勝利で飾れなかった自身に対する言葉。ただ現在72歳の本田監督だが、来年度以降も監督業を続ける予定でいる。「次だね。次頑張りますよ」と自らを奮い立たせるかのように話した名将は、「まあまあ、また頑張ります」とにこやかに話して会場をあとにした。

(取材・文 児玉幸洋)
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