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残留争いの渦中も湘南FW山田直輝は「この状況ですがサッカーを楽しんで」

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今夏に戻ってからは湘南の10番を背負う山田直輝

[11.30 J1第33節 湘南1-0広島 BMWス]
 
 気迫が伝わるプレーで立ち上がりからペースをつかんだ湘南ベルマーレは、立ち上がり9分に幸先よく先手を取る。敵陣でのMF鈴木冬一のFKの流れから、広島DFのクリアボールが小さくなったところをFW山田直輝がひろう。MF金子大毅とのワンツーでDFを置き去りにした山田は、ゴール前に鋭いクロスを入れた。

「トラップが足元に入って中を見る余裕はなかった」。背番号10が送った”誰かに当たれば入るようなボール”は、広島DF荒木隼人がクリアしようとした足に当たってオウンゴールとなった。

 後半は広島が押し込む形になり、湘南はシュート2本に抑え込まれる苦しい展開になったが、前半のうちは湘南のペースだった。サイドから崩して山田、MF齊藤未月、FW松田天馬がシュートまで持って行くも2点目は遠かった。「チャンスはあった。いい時間に1点、2点取らないと」と山田は課題も挙げつつ、「久しぶりにこのスタジアム(Shonan BMW スタジアム平塚)で勝つことができた」と、チームとしては11試合ぶり、ホームでは12試合ぶりの勝ち点3を喜んだ。

 2015年から3シーズン、期限付き移籍で湘南でプレーした山田は、昨季浦和へと復帰。しかし、今夏に期限付きで再び湘南へと戻ってきた。浦和時代にも残留争いを経験しているが、現在のチームはポジティブな雰囲気に包まれていると言い、「この状況ですがサッカーを楽しんで」と前を向いた。

 湘南は自ら勝利しつつ、他チームの結果を待った結果、16位以上が確定して自動降格は消滅。最終節で松本に勝利すれば自力で残留を決めることができるようになった。「みんなで笑えるように」。運命の一戦は、12月7日14時にキックオフを迎える。

(取材・文 奥山典幸)

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