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“終戦”受け入れる甲府DF新井涼平「1シーズン戦ってきて招いた結果」

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[12.1 J1参入プレーオフ1回戦 徳島1-1甲府 鳴門大塚]

 試合には引き分けた。だが、2回戦へと駒を進めることはできなかった。ヴァンフォーレ甲府DF新井涼平は「自分たちが1シーズン戦ってきて招いた結果。仕方ない」と“終戦”を受け入れた。

 J2リーグ戦を5位で終えた甲府は4位の徳島のホームに乗り込んだ。甲府が2回戦へと駒を進めるためには勝利だけが必要だったが、前半37分に先制点を献上。MF野村直輝の鋭いパスからMF島屋八徳にPA内への侵入を許すと、島屋の折り返しがDF小出悠太の足に当たって股を抜け、コースが変わってゴール前へと転がってきた。

 中央に位置していた新井だったが、コースが変わったために対応し切れず。後方から走り込んだDFヨルディ・バイスに蹴り込まれてしまった。「足に当たって股を通ってきたけど、『そういうこともある』という意識を持ちながらポジション取りをしていないと…。そういうところで勝負は決まってしまうのかと思った」と唇を噛んだ。

 前半39分にFWピーター・ウタカの得点で同点に追い付きながらも、後半開始早々の2分にMFアラーノが退場。数的不利に陥るも、意思は統一はできていた。「交代選手が入るまではしっかりブロックを作って、ウタカのカウンター一発を狙って耐えようとピッチ内で話していた。その後の交代の意図も読めたし、チーム内での混乱はなかった」。体を張って勝ち越しゴールを許さずに試合を進め、終盤には押し込む時間帯が続いた。1点さえ奪えば、勝利を、そして2回戦行きの切符を手に入れることができたが、その1点が遠かった。

「押し込めていたけど、徳島さんは人数をかけてしのぎ切れば良い状況で、最後までしっかり体を張ってシュートを枠に飛ばさせないことをチーム全員でやっていた。リーグ戦を4位で終えて、上に上がるだけの力があるチームだと感じた」

 1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、甲府はプレーオフから姿を消すことになった。この試合を勝ち切れなかった悔しさは当然あるが、「自分たちが1シーズン戦ってきて招いた結果なので、もっと上位にいれば引き分けでも上がれた。やっぱり、リーグ戦で上位にいることが大事だと感じた」と何よりもリーグ戦で、一つでも順位を上げられなかったことを悔やんだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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