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東京五輪候補の先輩に大きな影響を受け…中央大MF中村亮太朗は甲府、DF安部崇士は徳島へ

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中央大のMF中村亮太朗(左)は甲府、DF安部崇士は徳島へ

 中央大のMF中村亮太朗(4年=新潟明訓高)はヴァンフォーレ甲府、DF安部崇士(4年=桐光学園高)は徳島ヴォルティスと、来季からプロの道を進む。2人に大きな影響を与えたのは、東京五輪世代として今季躍進を遂げた先輩・FC東京DF渡辺剛だった。

 中村は入学年度は怪我で苦しむも、2年次からはリーグ戦で出番を掴む。3年次には関東2部リーグで2ゴール5アシストを記録し、ベストイレブンにも選出された。甲府との具体的な話は昨秋から始まり、今年2月にキャンプに参加。その後にオファーを受けて加入を決断する。自身の持ち味について「目立たないパス」と表現。「アシストの前のパスだったり、その次にプレーしやすいパス。味方が気持ち良くプレーできるようにというのは意識しています」と語った。

 大学4年間で多くの人に出会えたことを成長と語る中村。特に影響を受けたのはひとつ上の先輩である渡辺剛だった。渡辺は今季FC東京に加入して優勝争いに貢献すると、U-22日本代表にも選出。大学時にはセンターバックとして中大を牽引し続け、最終学年で1部昇格という置き土産を中村の世代に渡した。ポジションは違うものの「自分の強みでは絶対に負けない。僕の攻撃の能力を信じて任せてくれて、それで守備面では絶対にやられないようにしてくれた。そこがかっこいいなと。すごく影響を受けました」と目を輝かせた。

 来季からはカテゴリーは違えど、先輩と同じプロの舞台に立つ。「最初から大きな目標というよりは、ひとつずつ登っていこうっていう考え方」と自身のスタンスを語り、「まずは甲府で試合に出る。そこから始めていきたい」と静かに活躍を誓った。

 昨年まで同ポジションでプレーをしてきた安部も、渡辺からの影響を語った。「ディフェンスとは何かとか、すごく色んなことを吸収できた。口で語ってくれたわけではないんですけど、どうすれば止められるとかプレーで見せてくれた」と振り返る。安部は3年次まで出場機会がほとんどなく、それでも昨秋からの徳島への練習参加を経て今年オファーを掴んだ。

 自身のリーグ戦出場試合数を教えると「どうしてプロに入れたんですかね…」と訝しむ様子も。しかしすかさず答えを見つけたようで、「サッカーが好きという気持ちを持ち続けたこと。あと渡辺剛さんみたいになりたいっていうのがきっかけで、どんどん練習しようと思えたことが成長のきっかけだと思います」と笑顔を見せた。

 安部は神奈川県の強豪・桐光学園出身で、水戸ホーリーホックのU-22日本代表FW小川航基や来季から川崎フロンターレに加入する桐蔭横浜大MFイサカ・ゼインと同級生。対戦時にはマッチアップすることになり、「そういうのはすごくモチベーションが上がるので、楽しみでしかないですね」とプロとしての対戦を心待ちにしている。「今かなり自信を持ってサッカーやっているので、かなり戦えるんじゃないかと思っています」と力強く意気込みを語った。

(取材・文 石川祐介)
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