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今夏加入で12戦8発の横浜FMエリキ「優勝の喜びをエジガルとも分かち合いたい」

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前半44分に追加点を決めたFWエリキ

[12.7 J1第34節 横浜FM3-0FC東京 日産ス]

 歓喜の輪に遅れて加わった。横浜F・マリノスは前半26分にDFティーラトンのミドルシュートで先制。相手選手に当たってコースが変わったシュートがゴールネットに吸い込まれると、ゴール前に走り込んでいたFWエリキはゴールマウスの中のボールを手に取った。

「最初から最後までゴールを狙うメンタルで試合に入った」。勝ちか引き分けはもちろん、3点差以内の負けでも優勝が決まる最終節。それでもあくまで攻撃的なサッカーを貫いた。

「試合前にマテウスとマルコス(・ジュニオール)と話していたのは、点を取ったらネットから早くボールを出そうということだった」。1点取っても2点目、3点目を狙う姿勢を示すためだったが、実際に先制点が決まると、チームメイトはみんなティーラトンのもとへ走っていった。「僕がネットからボールを取っているところにはフォーカスが当たらないかもしれないけど」。そう冗談交じりに笑った。

 今年7月、当時得点ランキングトップの11ゴールを挙げていたFWエジガル・ジュニオが負傷離脱。その穴埋めとして8月に加入したのがエリキだった。「海外に出るのも初めてで、僕も家族も少し不安だった」というが、この日のゴールも含め、12試合で8ゴールを量産。15年ぶりリーグ制覇の立役者の一人となった。

「エジガルの分までピッチで出そうとの思いで毎試合毎試合やっていた。この優勝の喜びはエジガルとも分かち合いたい」。チームの救世主となったヒーローは謙虚に喜びをかみ締めた。

(取材・文 西山紘平)

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