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最優秀主審の西村雄一氏、表彰式で“負傷退場”悔やむ「一から出直さないと」

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西村雄一主審と越智新次副審(写真左から)

 Jリーグは8日、都内のホテルで年間表彰式『Jリーグアウォーズ』を開催した。最優秀主審は西村雄一氏が2年ぶり10回目の受賞。しかし、壇上に立った西村主審は「大変な光栄な賞をいただきありがとうございます」と述べつつも、悔恨の念を吐露した。

 2009〜17年に9年連続受賞の西村主審は今季、2年ぶりに受賞。Jリーグ全体で誤審騒動が大きな話題となった中、J1リーグ19試合、J2リーグ12試合での安定した働きが評価される結果となった。

 しかし、西村主審は「ただ実は正直に申しますと、今年は見合う働きはできなかった。リーグ終盤の大切な試合で自分の任務が遂行できず、両チームの選手・関係者の皆様に迷惑をかけたし、Jリーグを楽しんでいただいている皆さんに不安と混乱を招いてしまった」と切り出し、J1第33節での出来事を自ら振り返った。

 優勝を争う横浜F・マリノスが2連覇王者・川崎フロンターレのホームに乗り込んだJ1第33節、主審を割り当てられた西村氏は前半45分間を通常どおりにジャッジしたものの、ハーフタイムに負傷交代。第4の審判員だった清水勇人氏が急遽主審を引き継いでいた。

 西村主審は表彰式の場で「選手の皆さんに迷惑をかけないためには何をしたらいいのかを考えて、レフェリーの世界も若いレフェリーがしっかり育っているので、私より選手のためにしっかり走れるレフェリーに替わったほうがいいと思った」と当時の判断を振り返った上で「一から出直さないといけない思い」と現在の心境を述べた。

 一方、最優秀副審は越智新次氏が栄えある初受賞。「正直なところ僕がこの賞を受けていいのかと思っている。受賞させてもらって大変光栄に思っている」と喜んだ。

(取材・文 竹内達也)
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