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ベスト11に最多6人選出…優勝逃したFC東京、DF森重「あと一つ階段を上るだけ」

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FC東京DF森重真人

 個人の賞は嬉しい。しかし、J1リーグを制覇できなかった悔しさの方が大きい。FC東京の選手たちの視線は来季へと向けられている。

 7日のJ1リーグ最終節。首位・横浜FMとの直接対決を4点差以上で勝利すれば逆転優勝となるFC東京だったが、前半26分に先制点を献上すると、同44分に追加点を奪われてリードを2点差に広げられてしまう。何とか反撃に出たかったが、後半32分にダメ押しゴールを奪われ、0-3の完封負け。悲願のJ1制覇に、あと一歩まで迫ったものの、その一歩が届かなかった。

 翌8日に開催されたJリーグアウォーズでは、ベストイレブンにGK林彰洋、DF室屋成、DF森重真人、MF橋本拳人、FWディエゴ・オリヴェイラ、FW永井謙佑と最多6選出が選出された。シーズンを通してのプレーが評価されての受賞。5度目の選出となる森重以外は初選出となり、選手たちは壇上で笑顔を見せた(E-1選手権に出場するA代表に選出された橋本は韓国からの中継で参加)。

「受賞したかった一つの賞」(林)、「名誉ある賞をもらえて嬉しい」(永井)、「チームメイトのおかげだと感じている」(室屋)、「個人的にいい成績を収められたし、皆のおかげ」(D・オリヴェイラ)、「FC東京に関わるすべての人に感謝したい」(橋本)と初受賞の5選手は語り、森重は「また、ここに戻って来れて嬉しい」と喜びを表した。

 だが、林が「(ベストイレブンを)受賞できたのは光栄だけど、やはり、この賞以上にチームを優勝させたかった思いが強い」と続けたように、タイトルを逃した悔しさを滲ませている。それは他の選手も一緒だ。「一番取りたいタイトル」と語った森重は、昨年、今年と少しずつ近付いている。あと一つ階段を上るだけなので、今年の反省を踏まえて来年一年戦っていきたい」と力を込める。来季は残された“一段”を上り切るため、最高の準備をしてシーズンに突入したい。

(取材・文 折戸岳彦)
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