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南野奮闘も実らず…王者リバプールが完封勝利で首位突破!ザルツブルクは3位でELへ

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先制点を決めたナビ・ケイタ

[12.10 欧州CL第6節 ザルツブルク0-2リバプール]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は10日、グループリーグ最終節1日目を行った。E組のリバプール(イングランド)は敵地レッドブル・アレーナでFW南野拓実とMF奥川雅也が所属するザルツブルク(オーストリア)と対戦し、2-0で勝利。首位でのグループリーグ突破が決まった。なお、南野は先発フル出場。ベンチスタートの奥川は後半30分から出場した。

 グループ首位のリバプールは引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる状況。中盤はMFジョーダン・ヘンダーソンがアンカー、MFナビ・ケイタとMFジョルジニオ・ワイナルドゥムがインサイドハーフ、7日のボーンマス戦で負傷交代したDFデヤン・ロブレンも先発に入った。一方、2位ナポリ(イタリア)と勝ち点2差のザルツブルクはFWアーリング・ハーランドとFWファン・ヒチャンが2トップを組み、南野はトップ下で起用された。

 試合は立ち上がりから見応え十分の攻防が繰り広げられる。リバプールは前半5分、自陣からロブレンが前線へロングパスを供給し、FWモハメド・サラーが反応。左足トラップから素早く右足を振り抜くが、GKチチャン・スタンコビッチのセーブに阻まれる。対するザルツブルクは7分、南野がヒールでPA右へ送ると、ファン・ヒチャンが左足シュート。GKアリソン・ベッカーが弾いたボールに南野が詰めたが、決めきれなかった。

 前回、アンフィールドで行われた第2節では3-4で敗れたものの、3点差から一時は同点に追いついたザルツブルク。その経験からか、欧州CL王者でも臆することなく、ホームで堂々のプレーを披露する。前線からのプレスで3トップへのパスを寸断。ボールを失ってもすぐに切り替え、リバプールに思うようにパスを回させなかった。さらに南野がインサイドハーフの後方のスペースでフリーとなり、積極的にボールを呼び込んで攻撃の起点となった。

 リバプールは前半29分、前線に走り込んでパスを受けたケイタがPA手前で相手を引き付けてPA右へラストパス。これをサラーが左足で狙うが、枠に飛ばせず決定機を逃す。ザルツブルクは43分、ホーランドのパスを受けたフリーの南野がPA左手前から左足を振り抜くが、ホーランドのオフサイドの判定。それでもザルツブルクはリバプール相手にほぼ互角の勝負を演じ、スコアレスでハーフタイムに入った。

 後半の立ち上がりも両ゴール前を行き来する激しい展開に。そんな中、リバプールにアクシデント発生。8分にロブレンが負傷交代を余儀なくされ、DFジョー・ゴメスが代わって入った。12分、サイドチェンジから左サイドでDFアンドリュー・ロバートソンがFWサディオ・マネにつなぎ、マネがスピードをいかしてPA左へ突破。飛び出したGKスタンコビッチの頭上を突くクロスを入れると、古巣対決のケイタがヘディングシュートを決め、リバプールが先制に成功した。

 さらにリバプールは1分後の後半13分、自陣右サイドからヘンダーソンがダイレクトで前線へ送り、これはサラーにつながらなかったが、DFジェローム・オンゲネの中途半端なバックパスを誘発。ボールを奪ったサラーが飛び出していたGKスタンコビッチをかわしてPA右から右足を振り抜くと、角度はなかったが左サイドネットに吸い込まれ、2-0とリードを広げた。

 決勝トーナメント進出には勝利が絶対条件のザルツブルクは、後半13分にMFズラトコ・ユヌゾビッチを下げてFWパトソン・ダカを投入。30分にはホーランドに代えて奥川を入れ、まずは同点を目指した。対するリバプールは30分にFWロベルト・フィルミーノに代えてMFジェームズ・ミルナーを投入し、中盤の枚数を増やす。37分にはサラーとマネのパス交換から中央を突破し、マネが左足シュート。相手DFの股下を抜けたが、GKスタンコビッチに止められ、ダメ押しとはならなかった。

 ザルツブルクもサポーターの声援を受けて最後まで戦う姿勢を示したが、リバプールの守備網を崩し切るには至らず。試合は2-0のままタイムアップを迎え、リバプールの首位突破が決まった。一方、ザルツブルクはグループ3位となり、ヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメントに回ることとなった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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