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[MOM660]IPU・環太平洋大MF田中翔(4年)_集大成も「緊張なし」、2ゴールと最高の輝き

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MF田中翔が2ゴールに活躍

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.11 大学選手権1回戦 宮崎産業経営大0-4IPU・環太平洋大 AGFフィールド]

「サッカー人生の最後なので、かっこいい姿をみせたいなと思って頑張りました」。両親、仲間、友人、彼女…。たくさんの“大切な人たち”が見守る前で、IPU・環太平洋大のMF田中翔(4年=佐賀東高)が最高の輝きを放った。

 絶大な信頼を寄せる相方とのコンビネーションで得点シーンは生まれた。まずは前半9分、FW赤木直人(4年=飛龍高)の打ったシュートがGKに弾かれる。「赤木が打つ時に絶対ファーにこぼれて来ると思った」。ボールは予想通りファーにこぼれると、フリーで待っていた田中が難なく押し込んで先制点が決まる。

 さらに相方のゴールによってリードが広がって迎えた後半12分には、再び赤木がチャンスを演出。赤木から出た浮き球で田中がDFラインの裏に抜け出すことに成功する。「DFラインが高くなっていた。裏に蹴ったら抜けられるという共通意識が自然と出来ていた」。これもまた思い通りにはまると、冷静にGKとの1対1も制し、勝利を決定づけた。

 佐賀県出身で、中学時代は鳥栖U-15に所属し、高校は地元の名門・佐賀東高に進学。岡山県で過ごした大学生活を含め、サッカー一筋で突き進んできた。だが卒業後は、「地元で地域貢献がしたい」と地元企業で営業マンとしての人生をスタートさせるつもりでいる。

 そのため今大会がサッカー人生最後の大会になる。ただ底抜けに明るいキャラクターも奏功し、「集大成ですが、緊張もなくてノビノビできました」という。「J1からどうしても来てくれと言われれば、サッカーを続けることを考えなくもないですけど…」とニヤリと笑う姿も憎めない。

 1回戦突破は通過点。シード校との対戦となる14日の2回戦を突破してこそ、集大成を飾ることができると考えている。相手は関西王者の大阪体育大。相手エースは田中にとっての“古巣”であるるサガン鳥栖への入団が決まっているFW林大地ということもあり、「絶対に負けられないですね。サガン鳥栖対決です」と息巻いた。

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(取材・文 児玉幸洋)


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