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[MOM661]仙台大MF嵯峨理久(3年)_「仙台大は松尾だけじゃない」3年生キャプテンが3得点すべてを演出

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MF嵯峨理久(右)が3得点すべてを演出した

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.11 大学選手権1回戦 仙台大3-0桃山学院大 AGFフィールド]

 全国大会は任せろ! 仙台大の3年生キャプテン、MF嵯峨理久(3年=青森山田高)が1ゴール1アシスト&“1オウンゴール演出”と3得点全てに絡む活躍で、初戦突破に大きく貢献した。

 まずは前半22分、エリア内右でボールを受けると、DFの裏に素早くパスを通そうと試みる。「DFの後ろに岩渕選手が走っていたのが見えたので、そこに出した」。ただボールは手前にいたDFに当たってコースが変わると、ゴール左隅に収まり、先制点になる。

 さらに嵯峨は前半36分には松尾のクロスから生まれた混戦をジャンピングボレーで蹴り込んで正真正銘のゴールを奪うと、後半20分には途中出場のFW岩渕弘人(4年=遠野高)にラストパス。勝利を決定づける3点目を演出した。

 青森山田高3年時に高校選手権を初優勝。同年のプレミアリーグチャンピオンシップも制していたことで2冠を達成た。嵯峨自身も高校選手権決勝でゴールを奪うなど、存在感を発揮した。

 大学進学後も1年時よりトップチームでの出場機会を得ると、3年時にはAチームのキャプテンに任命される。これは4年生の多くが就職活動などでチームを抜けることなどが多いことを考慮したもので、昨年度より3年生キャプテン制を採用。サッカー部全体の主将は4年生DF藤岡優也(4年=柏日体高)ということになっているが、Aチームのキャプテンを3年生にすることで、コミュニケーションが円滑になることも多くなったという。

「高校の時のキャプテンだった住永(翔=明治大)のキャプテンシーは素晴らしかった。1年間キャプテンをやらせていただいて、余計に彼の凄さを感じています。でも今年は4年生がサポートしてくれた。今はやりがいにも感じているので、4年生には感謝しかありません。山田では人間性の部分を学んだけど、ここではキャプテンをやらせてもらうことでチームの先頭に立つことができた。今までなかったような経験をさせてもらっていると思っています」

 今年の仙台大は横浜FCのJ1復帰に大きく貢献したMF松尾佑介(4年=浦和ユース)が在籍することで、大きな注目を集めている。ただ嵯峨自身は「刺激ではあるけど、仙台大は松尾だけじゃないぞというか、自分もいるし、他の選手もその思いでやっている」と力強く話す。全国大会での活躍は何よりのアピールになる。将来的なプロ入りの夢にも必ずや繋がるはずだ。

「インカレに向けて今まで準備してきたのでこういう結果が出せたことは嬉しいです。でもこれで終わりではない。次勝たないと意味がない。毎年2回戦で負けてしまうので、次にすべてをぶつけたいと思います」

 次戦、14日の2回戦は中央大(関東5)とAGFフィールドで対戦する。

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(取材・文 児玉幸洋)


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