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110分間無失点でプレミア復帰へ王手。富山一DF牧野「次の横浜FC戦も無失点で絶対に勝ちたい」

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富山一高の5バックの中心、DF牧野奏太は無失点勝利に貢献

[12.13 プレミアPO1回戦 JFAアカデミー福島U-18 0-0(PK2-4)富山一高 コカ広島ス]

 インターハイ準優勝の富山一高は大一番でも持ち前の堅守を発揮した。試合は、プリンスリーグ東海王者のJFAアカデミー福島U-18が前半からボールを保持する展開。だが、富山一は 5バックの中央に位置するDF牧野奏太(3年)が「きょうは相手に回される時間が多いと思っていて、みんなと話して焦れずに、まず失点はせずにカウンターで1点狙おうと話していました」と説明したように、ボールを握られても、押し込まれても慌てずに、まずは失点しないことに集中する。

 JFAアカデミー福島はJクラブ内定の3選手や年代別日本代表選手を擁する強敵。誰かがサボったり、隙を見せれば簡単に失点してしまっていただろう。実際にU-17日本代表MF三戸舜介(2年)やFW植中朝日(3年、長崎内定)にハイラインの背後を幾度か取られ、富山一は後半もそれに対応することができていなかった。
 
 だが、背後を取られかけても、中園享成(3年)、吉藤廉(3年)、牧野、丸山以祐(3年)、真田滉大(3年)の5バックがカバーする形で相手のチャンスを阻止。その素早いカバーリングは試合を通して徹底されていた。後半5分にはGK中村純四郎(3年)の背後をカバーした吉藤が決定的なシュートをブロック。加えて前線、中盤の選手の献身的な走りやGK中村の好守もあり、110分間を無失点で戦い抜いた。

 安定したカバーリングでチームに貢献した牧野はインターハイで評価を高めた守備の柱。「失点しなかったのは大きかったと思います」と語り、横浜FCユースとのプレミアリーグ参入決定戦へ向けては「無失点で勝利に貢献すること。目の前の相手には絶対に負けないように身体を張ってプレーをしたいです。自分たちの持ち味の粘り強さとか守備のところも今日の反省を活かして次の横浜FC戦も無失点で絶対に勝ちたいと思います」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)
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