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「実力を疑わなくなった」桐蔭横浜大、背番号10の一撃で常葉大退ける

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初出場の桐蔭横浜大が初白星を獲得して準々決勝へ

[12.14 インカレ2回戦 桐蔭横浜大1-0常葉大 柏の葉]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、2回戦を各地で行い、柏の葉公園総合競技場の第1試合は桐蔭横浜大(関東2)と常葉大(東海2)が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半25分にMF鳥海芳樹(3年=桐光学園高)のゴールで先制した桐蔭横浜大が逃げ切って1-0の完封勝利。初出場で初白星を収めた桐蔭横浜大は、16日の準々決勝で法政大と対戦する。

「初めてのインカレだし、応援をしてもらう経験も少ないから緊張もあったと思う」。安武亨監督が振り返ったように立ち上がりは硬さも見えた桐蔭横浜大だが、徐々に主導権を握り始める。細かいパスワーク、ドリブル、そしてボランチのMF橘田健人(3年=神村学園高)や左SBに入るDF岩下航(3年=前橋育英高)の正確なロングパスを織り交ぜてゴールに迫る。

 前半26分には右サイドから切れ込んだMFイサカ・ゼイン(4年=桐光学園高/川崎F内定)のパスを受けたFW下村司(4年=市立船橋高)が左足で狙うも、GK坪歩夢(2年=青森山田高)に阻まれる。さらに同32分には岩下、そして同43分にはFW松本幹太(3年=東京Vユース)のパスから下村がフィニッシュに持ち込んだが、シュートは枠を捉え切れなかった。前半のシュート数を1本に抑えられた常葉大だったが、守護神の坪、そしてDF山下柊哉(3年=岡山県作陽高)、DF速水修平(1年=磐田U-18)の2CBを中心とした守備陣が得点を許さず、0-0のまま前半を折り返すことに。

 主導権を握りながらも得点が生まれなかった桐蔭横浜大。しかし、「延長でもいいし、PK戦まで含めて勝てばいい」(安武監督)という考えで試合に臨んでいたチームに焦りはない。後半に入ってもボールを保持して試合を進め、立て続けにイサカがヘディングシュートでゴールを脅かす。同10分には下村のクロスから抜け出してシュートも枠左に外れ、同13分には下村が蹴り出したCKに合わせるもクロスバー。そして直後には橘田のCKに飛び込むも枠を捉え切れず。得点にこそつながらないが、ゴールまであと一歩に迫る。

 後半20分には岩下のサイドチェンジを受けたイサカのグラウンダーのクロスから放った松本のシュートが相手DFにブロックされるなど、なかなかスコアを動かせなかったが、同25分についに常葉大ゴールをこじ開ける。左サイドで橘田からパスを受けた背番号10を背負うMF鳥海芳樹(3年=桐光学園高)が切れ込みながら、右足を一閃。凄まじい勢いで飛び出したボールはネットに突き刺さり、桐蔭横浜大がスコアを1-0とした。

 何とか同点に追い付きたい常葉大は前半35分、MF加藤隼登(1年=磐田U-18)のラストパスからDF野田椋雅(3年=山梨学院高)が狙ったが枠を捉え切れず。その後、桐蔭横浜大に追加点こそ生まれなかったものの、常葉大の反撃を許さずに逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。

 今季、桐蔭横浜大は「1勝するのが大変なリーグ」(安武監督)という関東大学リーグを2位で終え、初のインカレ出場を果たした。厳しいリーグ戦で白星を一つずつ積み重ねたことはチームの自信となり、最終節では優勝した明治大と2-2のドローを演じ、「インカレもいけるんじゃないかと、皆が自分たちの実力を疑わなくなった」。そして、迎えたインカレ初戦。苦しみながらも初白星を収め、準々決勝へと駒を進めた。「“らしさ”を少しは見せられたと思う。緊張も解けて、次はもっと良い試合ができれば良いと思う」と2日後には前回王者・法政大との大一番に臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
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