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福岡大の“魂の守備”に苦しめられるも…前回王者・法政大、延長戦の死闘制す!!

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前回王者の法政大は延長戦の死闘を制した

[12.14 インカレ2回戦 福岡大1-4法政大 柏の葉]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)は11日、2回戦を各地で行い、柏の葉公園総合競技場の第2試合は福岡大(九州1)と法政大(関東4)が対戦。90分間を0-0で終えた試合は延長戦に突入し、延長前半2分にMF紺野和也(4年=武南高)の得点で先制した法政大が延長戦で4点を奪い、4-1の勝利を収めた。初戦となった2回戦を突破した法政大は、16日の準々決勝で桐蔭横浜大と対戦する。

「福大さんの守備は本当に硬かった。なかなかこじ開けられなかった」。法政大の長山一也監督が、そう振り返ったように前回王者は福岡大の固い守備に苦しめられた。ボールこそ保持するものの、なかなかPA内へは侵入できず。サイドの深い位置までボールを運んでも、クロスをはね返されてフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続く。そんな中でもチャンスを作り、前半21分には紺野のパスから右サイドを駆け上がったDF関口正大(3年=新潟明訓高)のクロスからMF長谷川元希(3年=大宮ユース)がヘディングで合わせるも、シュートはクロスバーを叩いて先制点を奪うには至らなかった。

 対する福岡大は守備から攻撃への素早い切り替えでゴールを脅かす場面を作り出す。前半34分には中盤でボールカットを成功させたFW梅田魁人(4年=高川学園高)がGK中野小次郎(3年=徳島ユース)のポジショニングを見極め、ロングシュートを狙うが枠を捉え切れず。同38分にはMF河原創(4年=大津高)のクロスに梅田が飛び込むも、ヘディングシュートはゴール右に外れた。

 0-0のまま後半を迎えると、攻める法政大、守る福岡大の図式がより明確になる。だが、スコアは動かない。集中力を切らさない福岡大の選手たちが決して法政大の選手に自由を与えず。粘り強く体を張ってゴールを守り続ける。選手交代を行い、圧力を強める法政大は後半終盤にゴールを迫る。しかし、同37分にMF下澤悠太(4年=柏U-18)が放ったミドルシュートはGK真木晃平(3年=大分U-18)に弾き出され、同43分に紺野が送ったクロスが相手選手に触れてゴールに向かうがわずかに左に外れる。同アディショナルタイムには波状攻撃を仕掛け、立て続けにPA内からシュートを放つも体を投げ出した福岡大の選手のブロックに遭い、紺野が放った強烈な一撃も真木に阻まれてしまった。

 攻勢をかけながらも福岡大の“魂の守備”を崩し切れなかった法政大だったが、0-0のまま迎えた延長前半2分についに試合を動かす。左サイドからMF橋本陸(4年=西武台高)が送ったグラウンダーのクロスはファーサイドまで抜けたが、そこで待ち構えていた紺野が左足で冷静に蹴り込んでスコアを1-0とする。さらに同5分には紺野のスルーパスからPA内に走り込んだFW田中和樹(2年=浦和学院高)がファウルを誘ってPKを獲得。田中自身がキッカーを務めて放ったシュートは真木の好セーブに遭ったが、こぼれ球にいち早く反応した橋本が右足で流し込み、法政大が一気にリードを2点差に広げた。

 しかし、福岡大もあきらめない。延長前半14分、FW花田佳惟斗(4年=興國高)がPA外から強烈な右足ミドルでゴールを陥れ、1点差に詰め寄る。延長後半7分にFW松澤彰(4年=浦和ユース)がネットを揺らして法政大が再びリードを広げるが、同15分には抜け出したFW大崎舜(1年=大津高)がPA内で中野のファウルを誘って福岡大がPKを獲得。しかし、キッカーを務めた梅田のシュートが中野にストップされると、同アディショナルタイムに法政大がダメ押しゴールを奪取する。福岡大がCKを得てGKの真木までが攻撃に参加。しかし、法政大がはね返すと、ハーフウェーラインを越えたあたりからMF大西遼太郎(4年=磐田U-18)が無人のゴールに向かって放ったシュートがゴールマウスに収まり、法政大が4-1の勝利を収めた。

 長山監督は「福大さんの組織立った守備、ゴール前の固さが素晴らしかった。福大さんの守備の強さが出たゲームだと思う」と福岡大の堅固な守備に苦しめれれたことを認めつつ、「延長は得点が動き、ウチがPKを止めてとバタバタしたけど、勢いがつく勝ち方になったかなと思うし、まずは初戦を突破できて良かった」と準々決勝へと駒を進め、安堵の表情を浮かべた。ディフェンディングチャンピオンとして2連覇を狙うのは当然。そして、夏の総理大臣杯決勝で敗れ、関東大学リーグでも苦杯を舐めた明治大へのリベンジにも燃えている。「選手たちも僕自身も、そこはすごく意識している」と打倒・明治の気持ちは強いが、まずは目の前の試合が大事だとも強調。「一つひとつ勝っていかないと、そのステージまでは辿り着かない。謙虚に目の前の試合を一つずつ勝っていきたい」と頂点に向かって一段ずつ階段を上って行く。

(取材・文 折戸岳彦)
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