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「許しがたい」日本戦で引退後初解説の闘莉王氏、むしろ5点リード後に辛口コメント連発

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日本戦の解説を務めた田中マルクス闘莉王

[12.14 E-1選手権 日本5-0香港 釜山九徳]

 日本代表は14日、E-1選手権第2節で香港代表と対戦し、FW小川航基のハットトリックなどで5-0の勝利を飾った。

 この試合の解説を担当したのは、今季限りで現役を引退した元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏。引退後初解説となった闘莉王氏は序盤から冷静にコメントしていたが、日本が5点をリードして攻撃のペースが落ちると、徐々に現役時代さながらの“闘将”ぶりをのぞかせていく。

「引退したということですごく考えることがあるんですけど、残るのは数字なんですよ。どれだけのプレーをしたか、どれだけの数字を残したか。やっぱりこういう細かいところでも、どんどん貪欲にやっていかないと上では戦えないです」

 前半に4点を連取した日本だが、後半のゴール数はわずかに1つ。闘莉王氏は積極的に前へ仕掛けない選手たちの姿勢に物足りなさを感じたようで、「こういう試合の1点とイングランド戦の1点も一緒。残るのは数字なんですよ。そういうところも含めてもっと貪欲にやっていかないと、本当に上のレベルが見えてこないです」と強い口調で繰り返した。

 また、後半39分に小川との交代でFW上田綺世が投入されると、「正直なところ空回りしてもいいからやってほしいです。リズムに合わせるんじゃなくて、どんどんボールを寄越せと、もう空回りするくらいの気持ちでやってもらえると、必ず良いものがご褒美に返ってくると思うので」と活を入れる場面も。さらに試合終了間際、日本がゴール前に迫りながらもボールを下げて相手にカットされると、「勝負してほしいですね。やっぱりバックパスのミスというのは僕としては許しがたい。まだ勝負して取られた方がいい」と檄を飛ばした。

 試合はそのまま5-0でタイムアップ。終盤に熱くなるところもあった闘莉王氏だったが、試合の総括として「点の入り方、流れの作り方、安定感、組み立て、素晴らしい試合になりましたね」と日本の戦いを称えた。

●EAFF E-1サッカー選手権2019特集ページ

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