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FW小川航基、代表デビュー戦3発も冷静「何かがガラッと変わるわけじゃない」

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日本代表デビュー戦で3得点を挙げたFW小川航基(水戸)

[12.14 E-1選手権 日本5-0香港 釜山九徳]

 デビュー戦でのハットトリックは2010年1月のFW平山相太以来史上3人目の偉業。日本代表の歴史に名を刻む華々しい船出となったが、FW小川航基(水戸)に満足した様子はなかった。「アピールになったかどうかは正直分からない」。そんな本音も漏らした22歳は来年に控える大舞台に向け、「継続することが大事」と力強く語った。

 あらためて万能ストライカーっぷりを発揮した。前半26分、まずは振り向きざまの体勢から繰り出した強烈なシュートで1点目を沈めると、45+1分には混戦から相手の裏をかくコントロールシュートで2点目。最後は後半13分、クロスに合わせたヘディングで仕上げ、デビュー戦での3得点から多彩なゴールパターンを見せつけた。

 初陣でのこれほどの大活躍は予感していなかったという。それでも「得点を取りたい気持ちは強かったけど、肩の力がガッてなるんじゃなく、肩の力を抜くじゃないけど、そういう形で入れたのがこういう結果につながった」。そんな言葉どおり、ゴール前での過度な力みはどのシュートシーンからもまったく感じられなかった。

 森保一監督はかねがね、前線の選手に求めるものを「得点」と言い切ってきた。この日の試合後会見でも「前線の選手として得点する部分にこだわってほしいと思っていた」と指摘した上で、この日の結果を「本人としても自信になったところだと思う」と称えていた。

 それでも小川に浮かれた様子はない。「現時点でオリンピックが確約されている選手はいないし、こういう風に点を取ったからと言って何かがガラッと変わるわけじゃない」。現状を冷静に見つめる22歳は「継続しないとこれからはない。今日の結果をすぐに忘れるわけじゃないけど、次への準備に向けたい」と力を込めた。

 継続とはすなわち、ゴールを奪い続けることだ。「あの試合からだったよねと言われるようにもっともっと得点を取っていければ」。そんなFWが向く先は4日後の日韓戦。勝てばタイトル獲得となる一戦へ「誰もが注目するし、僕たちも一番重要な試合になるのはわかっている。最高の準備をしていきたい」と必勝を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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